2024年11月2日
労務・人事ニュース
奈良市、地域資源の活用を支援!最大50万円の里山整備事業補助金で持続可能な森林管理を実現
令和6年 奈良市里山整備事業補助金
奈良市は、地域資源である里山の整備を支援するため「奈良市里山整備事業補助金」の交付を行います。この事業は、地域で取り組む里山(森林)の整備を支援し、環境保全や地域活性化を目的としています。対象となるのは、地域森林計画の対象となる民有林を所有・管理している地元団体などで、一定の条件を満たす必要があります。
補助金を申請するための条件としては、地元団体の構成員の過半数が奈良市に在住、在勤、または在学していることが求められ、さらに、里山整備に関して土地所有者の同意を得ていることが必要です。また、地元団体には定款や規約があり、代表者と経理の体制が整備されていることも要件となります。
補助対象となる民有林は、0.1ヘクタール以上の連続した森林で、特定の法令に基づいて保全されている森林や他の事業で整備された森林は除外されます。整備の対象となる経費には、伐採や除草、植栽などの委託料、作業用機械のリース費、苗木の購入費、歩道や休憩所の設置に伴う工事費などが含まれます。さらに、地元団体が直営で作業を行う場合には、作業従事者の日当も補助の対象です。
補助金額は、整備内容に応じて単価表に基づいて算出され、1つの団体につき上限50万円が設定されています。また、同じ施業地での補助は、3年度を限度として行われます。たとえば、環境整備の際に搬出がない場合は1ヘクタールあたり31万2,000円、搬出がある場合は45万2,000円の補助が受けられます。植栽の苗木については、1本あたり1,400円の補助が設定されています。
事業の実施にあたっては、必ず奈良市農政課への事前相談が必要です。事業の予算には限りがあるため、申請は先着順で審査され、要件を満たしたものから順次採択されます。また、整備が完了した後には、5年間の保全管理協定を結び、下草刈りや倒木の処理、侵入竹の除去などの適切な管理を行うことが求められます。この管理を維持することで、整備された里山の状態を長期的に保つことが期待されています。
補助金の交付申請期間は、令和6年12月27日(金曜日)までとなっており、申請を希望する団体は、早めに奈良市農政課に相談することが推奨されています。申請に際しては、申請書類を提出する前に、事業の要件や補助金の詳細を確認するため、リーフレットや交付要領を参照することが求められています。
この補助金制度を通じて、地域の里山が持続可能に管理され、環境保護と地域社会の活性化が進むことが期待されています。興味のある地元団体は、ぜひ事前相談を行い、申請手続きを進めてください。
⇒ 詳しくは奈良市のWEBサイトへ