2024年10月26日
労務・人事ニュース
岡山市、放課後児童クラブ設置促進補助金を新設!最大1,260万円支援
令和6年 岡山市放課後児童クラブ設置促進事業費補助金
岡山市では、待機児童問題の解消を目指し、民間事業者が放課後児童クラブを新設または定員を増加させる際の経費を一部補助する「放課後児童クラブ設置促進事業費補助金」を創設しました。この制度は、放課後児童健全育成事業を市内で新たに実施する、もしくは既存の事業所で定員を増加させる事業者を対象としています。放課後児童健全育成事業は、保護者が昼間働いている小学生を放課後に受け入れ、安全で健全な生活の場を提供するものです。
この補助金は、放課後児童クラブを新たに設置するために必要な施設改修や備品の購入、設備の整備などの経費を支援するもので、事業所ごとに設定された補助基準額まで補助が行われます。たとえば、施設改修や開所準備経費については、最大で1,260万円が補助され、既存の施設を改修し、設備を整えるための経費にも1,200万円までの補助が用意されています。また、賃借料についても、最大で306.6万円の補助が支給され、事業者が賃貸物件で事業を開始する場合の負担が軽減されます。
補助金の申請にはいくつかの要件が設けられています。まず、補助金の対象となる事業は、岡山市が指定する小学校区で行われなければなりません。また、放課後児童クラブを実施する場所は、対象小学校からおおむね2キロ以内の範囲で運営されるか、バス送迎などの手段が必要です。さらに、定員が20名以上増加することも重要な条件となっており、増加する受け入れ枠は実際に児童の受け入れが可能な施設である必要があります。これにより、学区内での実質的な受け皿が確保されることが求められています。
補助金の申請手続きは、地域子育て支援課との事前協議を経て行われます。まずは事前協議書を提出し、その後、交付申請書類が提供される流れとなっています。また、同一年度内であれば、同一事業者による複数の申請はできませんが、同一事業所であれば1回限りの申請が可能です。
申請を検討している事業者にとって、この補助金は大きなチャンスです。待機児童問題の解決に向けた取り組みとして、地域のニーズに応えながら事業の拡大や新規設置を計画している事業者には非常に有益な支援策となるでしょう。申請にあたっては、事業の実施場所や施設の規模、利用定員の増加が岡山市の定める基準に合致していることを確認し、事前協議を通じて適切な準備を進めることが重要です。
補助金に関する詳細は、岡山市の公式ウェブサイトやPDF形式の交付要綱で確認することができます。申請に関わる書類の提出や必要事項については、地域子育て支援課までお問い合わせください。
このような取り組みにより、岡山市は地域の保護者のニーズに応え、働く家庭を支援する体制をさらに強化していくことを目指しています。
⇒ 詳しくは岡山市のWEBサイトへ