2024年6月14日
労務・人事ニュース
新入社員の会社選び、1位は『雰囲気の良さ』高知商工会議所アンケート調査結果発表
新入社員アンケート調査②~会社を選んだ理由は「雰囲気の良さ」~(高知商工会議所)
令和6年6月5日、高知商工会議所(西山彰一会頭・西山合名)は、「新入社員研修講座」に参加した239名の新入社員を対象に行った「令和6年度新入社員アンケート調査」の結果を発表しました。今回の調査は、新入社員が会社を選ぶ理由や好ましい上司像など、就職に関する意識を明らかにするものです。
まず、会社を知ったきっかけについてですが、高校卒の回答者の多くが「学校の求人票・教師の勧め」を挙げました。一方、高専卒・短大卒および大卒・院卒の回答者の多くは「就職説明会・企業ガイダンス」を通じて会社を知ることが多いという結果でした。また、大卒・院卒においては「求人サイトやアプリ」が僅差で続く形となりました。
次に、会社を選んだ理由についてですが、最も多く挙げられたのは「雰囲気の良さ」でした。この傾向はここ数年変わらず続いており、企業の雰囲気が新入社員にとって重要な要素であることが伺えます。
さらに、好ましい上司像について男女別に見たところ、男性の6割以上が「叱られても熱心に育てる上司」を好む傾向が見られました。一方で、女性の6割以上が「どんな仕事もそつなくこなすエリート上司」を好む傾向が強いことが分かりました。これは、男女で求める上司のタイプに違いがあることを示しています。
また、仕事とプライベートの人間関係についての質問では、半数の新入社員が「仕事と休みの人間関係は別」と考えている一方で、「上司と飲みに行くのは嫌ではない」と答えた新入社員が7割以上に達しました。これは、昔ながらの飲みニケーションに対して抵抗感が少ないことを示しています。
今回の調査結果は、新入社員が企業に何を求め、どのような働き方を望んでいるのかを理解するうえで重要な指標となります。企業側は、これらの結果を踏まえて、雰囲気の良い職場作りや、適切な上司像の育成に努めることが、新入社員の定着率向上に繋がるでしょう。
最後に、今回のアンケート調査を通じて、高知商工会議所は今後も地域企業の支援と新入社員の育成に尽力していく方針を明らかにしました。
⇒ 詳しくは日本商工会議所のWEBサイトへ