2024年10月13日
労務・人事ニュース
東京丸の内で食と農の未来を考える!NIPPON FOOD SHIFT FES.2024、10月開催
NIPPON FOOD SHIFT FES.東京 2024 開催(農水省)
農林水産省は、令和6年10月19日と20日の2日間、東京丸の内エリアで「NIPPON FOOD SHIFT FES.東京2024」を開催します。このイベントは、日本の「食」と「農」をテーマに、農業や食品産業に関する課題を広く一般に認識してもらうために、農林水産省が展開している国民運動「ニッポンフードシフト」の一環として行われます。目的は、消費者が「食」と「農」に対する理解を深めるきっかけを作り、消費行動や意識の変化を促すことです。
イベントの詳細についてですが、開催日は10月19日(土)と20日(日)の2日間で、時間は両日ともに11時から17時までです。会場となるのは、東京丸の内エリアにある丸ビル1階のマルキューブと、その近くの丸の内仲通りです。この場では、農業者や食品事業者と消費者が直接触れ合い、対話を通じて「食」に関する新たな気づきや発見を得られるような様々なプログラムが用意されています。
具体的には、オープニングセレモニーでは一般社団法人全国農業協同組合中央会と三菱地所株式会社の協力のもと、開会宣言が行われます。また、官民連携の推進パートナーであるハウス食品株式会社と連携し、ニッポンフードシフトの活動を紹介するトークセッションも開催される予定です。このほか、Z世代の若者が食と農の課題についてディスカッションする場や、「おにぎりから、ニッポンフードシフト。」というテーマで地域の魅力やインバウンド向けの取り組みを紹介するセッションなどが企画されています。
イベント会場には、食に関連した展示やワークショップも多数用意されており、農業と食文化に対する新たな理解を促すことを目指しています。特に注目すべきは、北海道出身の漫画家・荒川弘氏が描く農業エッセイコミック「百姓貴族」の複製原画の展示です。荒川氏は、農業を営む家族のもとで育ち、実際に酪農や畑作業に従事してきた経験を持つ人物であり、そのリアルな体験を基に描かれた作品が多くの人々に共感を呼んでいます。この展示では、連載開始時の第1話と記念すべき第100話の複製原画が展示される予定です。
さらに、食と農の未来をテーマにしたゲーム「天穂のサクナヒメ」のアニメ化に関連する展示も行われます。このゲームは、日本古来の米づくりとアクションゲームを融合させたユニークな作品で、農林水産省との連携により米に関する知識を学べる要素も取り入れられています。イベントでは、アニメ化されたシーンの展示とともに、米にまつわる豆知識も紹介される予定です。
丸の内仲通りには、全国から取り寄せた新鮮な食材を販売するマルシェや、これらの食材を使用してその美味しさを最大限に引き出すキッチンカーが並びます。訪れた方々は、生産者や食品事業者と直接対話しながら、その土地ならではの食文化や魅力に触れることができます。このようなマルシェやキッチンカーでの体験を通じて、消費者は食材の選び方や使い方に対する新たな視点を得ることが期待されています。
また、イベントでは、ニッポンフードシフト推進パートナーである企業や団体の活動紹介も行われます。例えば、三菱ケミカル株式会社は、天然樹木を主原料とした環境に優しい素材「ソアロン™」を用いたエコバッグを来場者に提供します。このエコバッグは、当日先着100名に配布される予定で、その肌触りや発色性の良さを体験できる機会となります。他にも、漬物業界の連合団体や水産業界の団体など、食と農を支える多くの団体が自らの取り組みを紹介します。
このイベントを通じて、農林水産省は食と農に関する課題解決に向けた具体的な取り組みを広く知ってもらい、持続可能な食料システムの構築を目指しています。Z世代を中心に若年層の参加を促すことで、未来の消費行動や農業の在り方に影響を与えたいという狙いもあります。また、消費者と生産者が直接対話することで、食に対する意識がより深まり、持続可能な消費行動が促進されることが期待されます。
これまでにも日本各地で開催されてきた「ニッポンフードシフト」のイベントは、多くの参加者から好評を得ており、特に若い世代を中心に食と農に対する理解が進んでいると言われています。今回の東京での開催も、多くの人々にとって貴重な学びや発見の場となるでしょう。
農林水産省の「NIPPON FOOD SHIFT FES.東京2024」は、食と農に対する関心を高め、未来の日本の食料システムを支えるための重要なステップとなるイベントです。気軽に立ち寄れる都心のイベントとして、家族連れから若者、企業関係者まで幅広い層の参加が見込まれています。
⇒ 詳しくは農林水産省のWEBサイトへ