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2024年4月14日

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焼き立てパンの危機!2023年度にパン屋さん倒産が過去最多を記録

「パン屋さん」の倒産が急増し年度最多を更新 小麦価格の上昇などコストアップが痛手に(TSR)

2023年度は、焼き立ての美味しさで人気を集めたパン屋さんが経済の荒波に飲み込まれる形で、その数が激増しました。この期間において、37件ものパン屋が倒産し、これは前年度と比較して85%の大幅な増加であり、過去最多の記録を更新したのです。

この増加の背景には、複数の要因が絡み合っています。コロナ禍での需要の変動は一つの大きなポイントでした。初期はテイクアウトの需要増により盛り上がりを見せたものの、次第に状況は変化。経済支援が終わりを迎えるとともに、コロナ禍の影響はより明確な形で現れ始めました。特に、2023年度にはコロナ関連の理由で17件の倒産があり、これは全体の約半数にあたります。

経済面では、物価の高騰が大きな影響を及ぼしました。特にパンの主要原材料である小麦やバター、牛乳の価格は、国際情勢の影響を受けて高騰。これが、パン屋さんの経営を大きく圧迫したのです。焼き立てパンの特性上、廃棄率が高いことも経営を苦しめる要因の一つとなりました。

また、一時期のブームを迎えた高級食パン市場も、ブームが沈静化するにつれてパン屋さんにとっての挑戦はさらに増えていきました。新たな需要の掘り起こしや、コストの管理、価格への転嫁など、解決すべき経営課題は山積しているのが現状です。

不況の影響は、販売不振による倒産が最も多い原因として挙げられており、全倒産件数の86.4%を占めています。また、破産が最も多い形態として記録されており、全体の97.3%を占めています。これらの数字からも、パン屋さんの現状の厳しさが伺えます。

負債額の面では、「1千万円以上5千万円未満」の倒産が最も多く、全体の56.7%を占めていましたが、一方で1億円以上の倒産も発生しており、経済状況の二極化が浮き彫りになっています。

従業員数に関しては、5人未満の小規模経営が全体の8割を超え、これがパン屋さんの多くが直面する状況を表しています。

このように、さまざまな要因が絡み合いながら、パン屋さんは経済の波に揉まれ、厳しい状況に立たされています。日々の暮らしに根ざした身近なパン屋さんが、今後どのように変化していくのか、注目が集まっています。

⇒ 詳しくは東京商工リサーチのWEBサイトへ