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2024年6月30日

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窓ガラスとシャッターの暴風雨対策強化、新たなJIS規格で飛来物への耐久性を統一評価

日本産業規格(JIS)を制定・改正しました(2024年6月分)(経産省)

日本産業規格(JIS)は、製品やサービスの品質基準を示す国家規格であり、社会の変化に合わせて随時見直しや改正が行われています。経済産業省は、2024年6月に制定および改正されたJISについて発表しました。今回の変更点について詳しく説明します。

JISは、産業標準化法に基づく規格であり、製品の種類や品質、性能、試験方法などを定めています。製造業者やサービス提供者が優れた品質の製品やサービスを生産し、消費者がそれらを安心して利用できるよう支援する役割を担っています。経済産業省などの関係機関は、技術の進歩や社会的な変化に対応し、必要に応じてJISを改正しています。制定や改正は、日本産業標準調査会(JISC)での審議を経て、経済産業大臣などの主務大臣によって行われます。また、認定産業標準作成機関が作成したJIS案については、調査会の審議を経ずに迅速に制定・改正されることもあります。

今回の改正では、4件の新規制定と15件の改正が行われました。そのうち、一般社団法人日本鉄鋼連盟が作成した改正案は10件に及びます。以下では、今月の制定・改正の中から特に注目すべき3件を紹介します。

まず、窓ガラスおよび窓シャッターに関する暴風雨対策のJISが整備されました。大型台風による暴風雨の増加により、窓ガラスが飛来物によって破損する被害が増えています。これに対処するため、窓ガラスを強化ガラスにすることや、窓シャッターを設置する例が増えています。今回の改正では、窓ガラスや窓シャッターが飛来物に対してどの程度の耐久性を持つかを評価する試験方法を統一化しました。これにより、建材メーカーは暴風雨対策に役立つ製品の開発・普及を進めることができ、住宅メーカーや施工業者、消費者も適切な製品を選択できるようになります。

次に、微粒フェロニッケルスラグに関するJISが新たに制定されました。フェロニッケルは鉄とニッケルの合金であり、ステンレス鋼の原料となりますが、その製錬過程で発生する微粒粉の利用が進んでいませんでした。今回、地盤改良材料など新たな用途での活用を促進するため、微粒フェロニッケルスラグの品質や試験方法を定めたJISが制定されました。これにより、資源の有効活用が進むとともに、公共工事などでの利用が期待されます。セメントの代替材料としても利用でき、工期の短縮やコスト、CO2排出量の削減にも貢献すると期待されています。

最後に、情報セキュリティ対策に関するJISの改正が行われました。情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)の一環として、情報セキュリティ管理策を規定する国際規格ISO/IEC 27002が2022年に改訂されたことを受けて、日本の対応規格であるJIS Q 27002も改正されました。これにより、多様化する脅威に対するサイバーセキュリティ対策や、クラウドサービスの利用、リモートワークの普及に対応できるようになり、日本の情報セキュリティの向上に貢献することが期待されます。

これらの改正により、製品やサービスの品質向上や安全性の強化が図られ、産業全体の競争力が高まることが期待されます。新たな規格に基づいて、企業や関係者は引き続き高品質な製品やサービスの提供を目指して取り組んでいくことが求められます。

⇒ 詳しくは経済産業省のWEBサイトへ