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2024年10月21日

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能登半島で2024年9月に確認された5cmの地殻変動、M7.6の大地震後の余効変動が続く

2024年9月の地震活動の評価(令和6年10月9日公表)(地震本部)

9月の地震活動に関する評価によると、日本国内では比較的平穏な地震活動が観測されました。特に9月24日に鳥島近海で発生したマグニチュード(M)5.8の地震や、種子島南東沖でM5.7の地震が確認されましたが、大規模な被害を伴うものではありませんでした。こうした地震は通常のプレート活動に伴うものであり、特に異常な兆候は見られていません。

鳥島近海で発生したM5.8の地震は、津波も発生させ、八丈島八重根では0.7mの津波が観測されました。この地震の震源は深さ約10kmであり、フィリピン海プレートと太平洋プレートの境界付近で発生したものです。この地域では、これまでにも度々地震活動が観測されており、今回の地震もその一環とされています。伊豆諸島から鹿児島県にかけての太平洋沿岸でも津波が観測されましたが、いずれも大きな被害には至りませんでした。

一方、釧路沖では9月26日にM5.7の地震が発生しました。この地震は深さ約60kmで発生し、震源は太平洋プレート内部であるとされています。釧路沖での地震活動も、通常のプレート活動の一環であり、特段の変動は観測されていません。

全国的には、M4.0以上の地震は9月中に94回観測され、M5.0以上の地震は12回発生しました。8月と比較すると、M4.0以上の地震はわずかに増加しており、8月の92回から9月には94回に増加していますが、大規模な地震は確認されていません。さらに、M6.0以上の地震は9月には発生しておらず、全体的に地震活動は落ち着いていたと評価されています。

2024年9月の能登半島における地震活動も注目されます。能登半島では2020年12月から地震活動が活発化しており、2023年にはM6.5の地震が発生していました。その後も地震活動は継続しており、2024年1月にはM7.6の地震が発生しています。この地震の震源は深さ約16kmで、非常に浅い場所での発生でした。9月の時点では、この地域で震度1以上の地震が18回観測されていますが、いずれも小規模なものであり、活動が急激に増加する兆候は見られていません。

GNSS(衛星測位システム)を用いた観測によると、2024年1月の能登半島の地震以降、地殻変動が確認されており、北西方向に約5cmの水平変動が観測されました。この地殻変動は能登半島全域に広がっており、富山県や新潟県、さらには長野県にまで及ぶ広範囲での影響が見られました。また、輪島観測点では約9cmの沈降が確認され、これらの変動は、地震後の余効変動であるとされています。こうした変動は、M7クラスの大地震の後に通常観測される現象であり、異常な事象ではありません。

四国中部や静岡県西部から愛知県東部にかけての地域でも、長期的な地殻変動が確認されています。特に四国中部では2019年春頃から地殻変動が活発化しており、2023年秋には一時的に鈍化したものの、最近では再び活動が継続しています。この地域では、プレート境界深部でのゆっくりとしたすべり現象が原因と考えられており、これもまた通常のプレート活動の一環です。

まとめると、2024年9月の日本国内及びその周辺での地震活動は、全体として平穏であり、大規模な被害を伴う地震は確認されていません。特に注目すべきは、鳥島近海でのM5.8の地震や釧路沖でのM5.7の地震ですが、これらはいずれも通常のプレート活動の範囲内とされています。また、能登半島や四国中部、静岡県西部など、地震活動が継続している地域では、引き続き地殻変動が観測されていますが、異常な変化は見られていません。これらのデータをもとに、今後も地震活動の動向を注視することが重要です。

⇒ 詳しくは地震本部のWEBサイトへ

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