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2024年4月29日

労務・人事ニュース

全国の貸切バス事業者向け講習会および街頭監査が開始、安全確保に向けての新たな取り組み

貸切バス事業者を対象とした事業者講習会及び街頭監査の全国一斉実施(国交省)

貸切バス事業者向けの新たな安全対策強化策として、全国での事業者講習会および街頭監査が実施されます。この取り組みは、貸切バスの安全運輸を保障し、乗客の安心を確保するためのものです。

最近、インバウンド観光の活性化に伴い、貸切バス事業の需要が増加しています。この需要増により、安全対策の徹底が一層重要視されている中、特に繁忙期における事故防止が求められています。過去には重大な事故が発生しており、その教訓から更なる安全策が必要とされています。

具体的には、令和4年10月に静岡県で起きた貸切バスの横転事故では、多くの死傷者が出る悲惨な結果となりました。この事故を受けて、安全対策の見直しが進められており、今年4月からは新たな安全対策が施行されています。

この背景を踏まえ、運行管理者や関連する職員を対象とした講習会が、5月から7月にかけて開催されます。この講習では、制度の改正に伴う運行管理の再点検、運転者の指導監督、健康管理の重要性の確認、適切な点検整備の実施方法などが教育されます。

さらに、講習会と並行して、4月下旬から7月まで街頭監査が実施されます。これにより、全国の主要な観光地の駐車場、高速道路のサービスエリア、大型駅、空港などで安全対策が徹底されているかがチェックされます。この一斉監査は、貸切バス業界全体の安全基準の向上を目指し、利用者にとって安全で快適な旅行を提供することを目的としています。

この取り組みは、運送業界における安全基準の再確認および強化を図る重要なステップであり、将来的な事故の防止と旅客サービスの質の向上に貢献することが期待されます。貸切バス事業者にとっては、この機会を利用して最新の安全対策を学び、実践することが不可欠です。

⇒ 詳しくは国土交通省のWEBサイトへ