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2024年3月24日

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2023年の労働市場危機、人手不足による倒産件数が過去最高に

2023年「人手不足」関連倒産 過去最多の158件「人件費高騰」が8.4倍に急増(東京商工リサーチ)

2023年、日本での企業倒産件数が増加し、特に「人手不足」を主な原因とする倒産が顕著になった。昨年の記録を更新し、人手不足による倒産は158件に達し、これは2013年に調査を開始して以来最多となった。これは前年と比較して約155%の増加であり、人手不足の深刻化が裏付けられている。

この現象の背景には、人件費の大幅な上昇があり、その件数は前年の7件から59件に急増し、約8.4倍になった。これにより、人材を確保しようとする企業が賃金を上げざるを得なくなり、特に資金繰りに苦しむ企業にとっては大きな負担となった。また、求人に対する応募が少ないことも倒産件数の増加に影響を及ぼし、この部分での件数は前年比で約115%増の58件に上った。

産業別で見ると、サービス業をはじめ運輸業や建設業など、労働集約型の産業での倒産が目立った。これらの業界は、人手不足の影響を直接的に受けやすく、結果として経済活動の再開に伴い、人手不足の問題がさらに顕在化した。

経済の回復と共に、多くの企業が賃上げを検討しているが、その一方で賃金の上昇が業績に及ぼすプレッシャーも無視できない。特に、コロナ禍の影響で経済活動が停滞し、人材確保に苦しむ企業が増えた結果、倒産へと追い込まれるケースが少なくなかった。

「人手不足」に関連する倒産は、主に賃金上昇の圧力や採用の難しさから発生しており、特に資金繰りに問題を抱える企業がその影響を強く受けた。この問題は、コロナ禍の終焉を迎え、経済活動が本格化する中で、さらに重要な課題となっている。

このような状況を受けて、今後の企業経営においては、人手不足による倒産リスクを軽減するための戦略的な対応が求められている。賃金政策、労働環境の改善、効率的な人材管理がキーとなることは明らかであり、経営層はこれらの課題にどう対応するかが、企業の存続に直結する重要な問題となっている。

⇒ 詳しくは東京商工リサーチのWEBサイトへ