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2024年6月8日

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2024年6月の食品値上げは614品目、円安影響で全品目の29.2%が価格上昇

「食品主要195社」価格改定動向調査 ― 2024年6月 5月の食品値上げ417品目 ~「原材料高」が再燃 「円安」値上げ、秋以降広がる可能性 ~(帝国データバンク)

令和6年5月31日、帝国データバンクは2024年6月以降に予定される食品の値上げについて詳細な分析を発表しました。調査対象は、国内の主要な食品メーカー195社で、家庭用を中心とした飲食料品の価格改定動向を明らかにしています。

6月の値上げは合計で614品目に上り、その内訳は加工食品が329品目と最も多くを占めています。特に味付け海苔などの海苔製品が一斉に値上げされる予定です。その他、カカオ豆の価格高騰によりチョコレート製品が値上げされ、オレンジ果汁を使用したジュースも対象となります。乳製品ではアイスクリーム類の値上げが目立ちます。

この値上げの背景には、円安の影響が大きく関与しています。2024年1月から10月までの値上げ品目のうち、約29.2%が円安を理由としています。これは前年同期の11.5%に比べて約3倍の増加です。また、原材料の高騰も引き続き主要な要因であり、特に春以降の値上げでその影響が広がっています。カカオ豆やコーヒー豆、オリーブ、オレンジなどの輸入果汁は猛暑や干ばつによる不作で価格が上昇し、国内でも海苔製品が不作の影響で値上げとなっています。

2024年通年の値上げ品目数は10月までで8269品目に達し、年間平均の値上げ率は17%となりました。2023年と比較すると、値上げ品目数は約74.5%減少していますが、今後も輸入原材料の価格変動リスクを考慮した値上げが進むと予測されています。

今後の展望として、世界的な異常気象や地政学的リスクが食品価格に与える影響が注目されます。特に、円安の進行が続けば、秋にかけて「円安値上げ」の割合がさらに高まる可能性があります。帝国データバンクの調査によると、2024年後半の値上げは月平均1000品目前後、年間で最大1.5万品目に達する見込みです。

このように、食品価格の動向は依然として不安定な状況が続いており、消費者にとっては厳しい環境が続くことが予想されます。特に、輸入原材料に依存する食品メーカーは、コスト上昇に対する対策が急務となっています。

興味深いのは、値上げの影響が最も顕著に現れている分野が加工食品であることです。加工食品は日常生活に欠かせないものであり、その価格上昇は消費者の生活に直接的な影響を与えます。企業は、このような状況を踏まえ、消費者に対して透明性のある情報提供と価格調整を行う必要があります。

また、輸入原材料の価格高騰だけでなく、物流費や人件費の上昇も食品価格に影響を及ぼしています。物流費の上昇は、特に地方や離島などへの配送コストに影響を与え、食品価格の地域間格差を拡大させる要因となっています。

このような背景から、食品メーカーは価格戦略の見直しやコスト削減策の強化を進める必要があります。また、消費者側も賢い消費を心がけ、値上げの影響を最小限に抑える工夫が求められます。

⇒ 詳しくは帝国データバンクのWEBサイトへ