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2024年3月28日

労務・人事ニュース

2024年3月に実施された日本産業規格(JIS)の最新改正

日本産業規格(JIS)を制定・改正しました(2024年3月分)(総務省)

このたび、2024年3月に日本産業規格(JIS)の新規制定および改正が行われました。JISとは、製品やサービスの種類、品質、性能を定める国家規格であり、それにより品質の高い製品やサービスが生産、提供されています。社会や技術の変化に応じて、この規格は継続的に更新されています。

JISの制定や改正は、技術の進展や社会的要求の変化に対応するため、経済産業省の監督のもと、日本産業標準調査会が審議、決定しています。今月は、新たに21の規格が制定され、58の規格が改正されました。この中で注目される改正の一部を紹介します。

まず、チタン及びチタン合金の多元素を同時に分析する新しいJISが制定されました。チタン合金は航空宇宙や自動車産業などで重要な材料とされ、これまでの個別分析方法に代わり、効率的な分析が可能になりました。

次に、高齢化社会に伴う紙おむつの使用増加を受け、使用済み紙おむつからのリサイクルパルプの品質基準を定めるJISが新たに制定されました。この規格により、リサイクルパルプの安全性や品質が保証され、環境保護と資源利用の観点からも貢献が期待されます。

さらに、建設基礎資材として不可欠なレディーミクストコンクリートに関するJISが5年ぶりに改正されました。この改正は、リサイクル材の活用や廃棄物の削減、CO2排出の低減を目的としており、生産性の向上や品質の信頼性強化が見込まれます。

これらの制定・改正は、製品やサービスの品質向上、環境保護、生産効率の向上を目指し、時代の要請に応じたものです。国としての規格を更新することで、社会の変化や技術の進歩に適応し、持続可能な発展を支えていく重要なステップとなります。

⇒ 詳しくは総務省のWEBサイトへ