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2024年3月24日

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SDGs貢献と地域活性化を目指す、日本公庫の中小企業支援策CLO

地域金融機関CLOを発行 42地域金融機関と連携、中小企業者向け無担保資金供給の円滑化を支援(日本政策金融公庫)

2024年3月13日、株式会社日本政策金融公庫(以下、日本公庫)は、中小企業向けの支援策として新しい金融商品を市場に提供しました。これは、中小企業に対する無担保貸付をバックにしたCLO(貸付債権担保証券)の発行です。この取り組みは、地域経済の活性化を促すため、地域金融機関や日本公庫、さらに機関投資家が協力して行われました。

このCLOの目的は、中小企業に対するスムーズな資金供給を実現することです。貸付債権の総額は454.72億円にのぼり、利用する中小企業の数は2,397社、関与する金融機関の数は42に達しました。これらの数値は過去最大を記録しており、日本公庫が2004年に証券化支援業務を開始して以来、成長を続けていることを示しています。

この金融商品の背後には、担保を必要としない資金調達手段として、地域金融機関からの強い需要があります。また、本CLOはSDGsに貢献していると評価され、社会貢献度の高い金融商品としても注目されています。具体的には、「働きがいも経済成長も」と「パートナーシップで目標を達成しよう」というSDGsの目標に貢献しています。さらに、ソーシャルボンドとしての評価も受けており、これにより機関投資家からの支持も集まっています。

日本公庫は、地域経済の発展に貢献するため、証券化を通じて中小企業への資金供給を支援する方針を持っています。今回発行されたCLOは、その一環として、地域金融機関と協力しながら中小企業者への無担保資金供給をより円滑に行うための取り組みです。

本CLOの詳細として、発行日は2024年3月13日、発行体は合同会社クローバー2024で、総貸付債権額は454.72億円です。社債の構成は、優先社債が200億円(評価AAA、利率0.62%)、シニア劣後社債が52億円(評価AA+、利率0.72%)で、後者には日本公庫が元利金を全額保証しています。また、42の金融機関がこの取り組みに参加しています。

このような動きは、中小企業が直面する資金調達の課題を解決し、地域経済全体の発展に貢献することを目指しています。日本公庫によるこの取り組みは、地域社会における経済活動の促進と持続可能な成長の実現に向けた重要なステップと言えるでしょう。

「地域金融機関CLOを発行 ~42の地域金融機関と連携し、中小企業者向け無担保資金供給の円滑化を支援~」はこちら

⇒ 詳しくは日本政策金融公庫のWEBサイトへ