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2025年2月17日

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「シャッター施工」技能検定が新設、令和7年度から国家試験が開始

技能検定「シャッター施工職種」を新設しました(厚労省)

厚生労働省は、令和7年度から新たに「シャッター施工」職種の技能検定を実施することを発表した。これは、職業能力開発促進法の改正に伴い、新たに追加されたもので、重量シャッターの施工に従事する労働者の技能向上を目的としている。試験業務は、一般社団法人日本シヤッター・ドア協会が担うことが決定された。

今回の新設により、重量シャッター施工に必要な専門的技能と知識を持つ人材の育成が促進される。これにより、施工品質の向上だけでなく、業界全体の技術水準の底上げが期待される。さらに、技能検定制度の導入により、職人の社会的・経済的地位の向上も見込まれ、若年層の新規参入を促進する効果も期待される。

技能検定は、職業能力の証明となる国家資格であり、合格者は「技能士」として認定される。今回新設される「シャッター施工」職種の技能検定は、1級、2級、3級の3つの等級で実施され、各級ごとに求められる知識や技術レベルが異なる。受験者は、自身の経験や技術力に応じた等級を選択し、試験に挑戦することができる。

また、厚生労働省は、新たな試験業務を担う一般社団法人日本シヤッター・ドア協会に対して、指定試験機関としての指定通知書を授与する式典を行う予定だ。この授与式は、令和7年2月5日(水)の15時から厚生労働省15階の人材開発統括官室で執り行われる。授与式は報道関係者にも公開されるため、業界関係者だけでなく、一般社会に向けた周知も図られる見込みである。

技能検定制度は、技能労働者の能力向上と適正な評価を目的としており、建設業や製造業をはじめとするさまざまな分野で活用されている。今回の「シャッター施工」職種の追加により、専門技術を持つ職人の育成が加速し、施工の安全性や品質向上が図られることが期待される。

今後、具体的な試験日程や試験内容については、厚生労働省および日本シヤッター・ドア協会から詳細が発表される予定である。施工業界でのキャリアアップを目指す方々にとって、新たな資格取得の機会となるため、関心のある方は随時情報をチェックしておくとよいだろう。

⇒ 詳しくは厚生労働省のWEBサイトへ