2025年2月22日
労務・人事ニュース
「第9回ジビエ料理コンテスト」受賞者決定!大臣賞は独創的なジビエ丼と蒸し野菜
「第9回ジビエ料理コンテスト」の受賞者の決定について(農水省)
農林水産省が主催する「第9回ジビエ料理コンテスト」の受賞者が決定し、その結果が公表された。このコンテストは、野生鳥獣肉(ジビエ)の利用促進を目的に、一般社団法人日本ジビエ振興協会の協力のもと開催されている。全国から305点もの応募が寄せられ、「一般部門」と「小・中・高校生部門」の2つのカテゴリーで審査が行われた。厳正な書類審査と実食審査を経て、農林水産大臣賞を含む12作品が選ばれた。
このコンテストは、全国的なジビエの消費拡大を目指し、優れたレシピの開発を奨励する取り組みの一環だ。近年、農村地域ではシカやイノシシなどの有害鳥獣による農作物被害が深刻化している。その一方で、これらの動物を地域資源として活用する動きも広がりつつあり、ジビエ料理の需要も増加している。そこで農林水産省は、ジビエの安全で美味しい調理法を普及させることで、さらなる市場の拡大を図っている。
今回の「一般部門」では、農林水産大臣賞に輝いたのは「DON!ジビエの火山 ~山の恵みの洋風丼~」という料理だ。この作品は、ジビエの持つ独特の風味を活かしつつ、親しみやすい丼料理に仕上げた点が評価された。また、農林水産省農村振興局長賞には「よくばり味わう ほっとジビエサンド “ルーベン風”」が選ばれた。さらに、鹿肉と猪肉を組み合わせたミートローフや、和洋折衷の味付けが光る創作料理が数多く受賞しており、ジビエの多様な可能性が示された。
一方、「小・中・高校生部門」では、「猪肉の蒸し野菜」が農林水産大臣賞を受賞。シンプルながらも素材の味を最大限に引き出す工夫が評価された。また、「キャラメル・シカ・ゴ・タルト」は農林水産省農村振興局長賞に輝いた。鹿肉をスイーツに活用する独創的なアイデアが注目を集めた。
今回の受賞作品は、ジビエの新たな可能性を切り開く創造的な料理ばかりだ。ジビエ料理は一般家庭でも手軽に楽しめるものが増えており、コンテストを通じてその魅力をより多くの人に伝えることが期待されている。また、受賞レシピは広く公開され、今後のジビエ活用の参考となるだろう。
なお、ジビエを調理する際には、十分な加熱が必要とされる。厚生労働省では「ジビエ(野生鳥獣肉)はよく加熱して食べましょう」と呼びかけており、食中毒のリスクを防ぐためにも適切な調理方法の普及が重要だ。今回のコンテストを機に、ジビエの安全な調理法がさらに広まることが期待される。
ジビエ料理のさらなる普及と市場の発展を目指し、農林水産省は今後もジビエの活用推進に取り組む方針だ。ジビエを活かした新たな食文化の形成が進む中で、次回のコンテストにもさらなる注目が集まりそうだ。
⇒ 詳しくは農林水産省のWEBサイトへ