2024年8月9日
労務・人事ニュース
「農業技術の基本指針」(令和6年7月)が公表、食料安全保障と環境対策に重点を置いた最新の技術を網羅
「農業技術の基本指針」(令和6年7月)の公表について(農水省)
農林水産省は令和6年7月31日、農業技術の最新の指針を公表しました。この指針は、農政の重要課題に対応する技術や今後の農業発展に寄与する新技術について取りまとめたものです。毎年更新されるこの「農業技術の基本指針」は、関係機関が農業技術関連施策の企画や実施を行う際の参考資料として活用されます。
今年度の改定では、まず「食料・農業・農村基本法」の改正に伴い章立ての見直しが行われました。また、みどりの食料システム戦略の一環として、ASEAN地域での技術活用を目指す「日ASEANみどり協力プラン」(令和5年10月)の内容が追加されました。さらに、全ての補助事業等において最低限行うべき環境負荷低減の取り組みを要件化する「クロスコンプライアンス」にも言及されています。
国内の農業資源の活用を促進するための取り組みも強化されており、特に国内肥料資源の利用拡大に向けた全国推進協議会の活動が追記されました。さらに、温室効果ガス排出削減を目指した新しい対策として、令和5年10月にJ-クレジットの方法論に追加された「肉用牛へのバイパスアミノ酸の給餌」に関する情報も含まれています。
その他、スマート農業の振興を支える新しい法的枠組みとして「スマート農業技術活用促進法」が取り上げられています。また、火傷病やスクミリンゴガイ、サツマイモ基腐病、イネカメムシといった重要病害虫に対する最新の対策情報も盛り込まれています。
この「農業技術の基本指針」(令和6年7月)は、農林水産省のウェブサイトで公開されており、誰でも閲覧可能です。興味のある方はぜひご覧ください。
⇒ 詳しくは農林水産省のWEBサイトへ