2024年8月19日
労務・人事ニュース
かわまちづくり計画、全国286箇所で展開中!地域の魅力を発信
新たな『水辺を活かしたまちづくり』が始動 ~全国22箇所の「かわまちづくり」計画を新規登録!~(国交省)
国土交通省が推進する「かわまちづくり」計画が、令和6年8月8日付けで新たに22箇所で登録され、全国で計286箇所に達しました。この計画は、地域の資源や独自の知恵を活かし、河川と街を一体化させることによって、地域の活性化と観光振興を目指すものです。この取り組みは、市町村や民間事業者、地域住民が協力して進めており、地域の個性を生かした新たなまちづくりを支援するものです。
「かわまちづくり」計画の目的は、河川空間と都市空間が融合した良好な環境を形成し、地域に賑わいと活力をもたらすことにあります。この計画では、親水護岸や管理用通路などのハード整備が行われる一方で、河川空間を利用したオープンカフェの設置や、地域住民と観光客が集うイベントの開催など、ソフト面での支援も行われます。これにより、地域ごとの特性に応じた多様な利活用が促進され、河川とその周辺地域が新たな魅力を持つ場へと生まれ変わることが期待されています。
今回の新規登録箇所の中には、北海道のむかわ町や札幌市定山渓温泉、宮城県大崎市の江合川など、全国各地で個性豊かな取り組みが展開されています。むかわ町では、サイクリングやSUP、カヌーといったアクティビティを誘致し、町の賑わいを創出することを目的としたプロジェクトが進行中です。この地域では、既存の施設を活用し、町全体の再生と活性化を図る計画が進められています。具体的には、四季の館や穂別博物館といった地域の魅力を発信する施設を中心に、河川敷地を活用したアクティビティの誘致が行われます。これにより、訪問者が自然と文化に触れる機会が増え、地域の魅力がさらに引き立てられることが期待されています。
また、札幌市定山渓温泉では、豊平川周辺の観光施設の整備が進められています。この地域は、緑豊かな自然環境と温泉が調和した観光地であり、支笏洞爺国立公園の一部として、訪問者にとって重要な観光資源となっています。定山渓温泉では、足湯や散策路の整備が行われ、観光客がより快適に自然を楽しむことができる環境が整えられています。また、地域の観光協会や旅館組合と連携し、定期的なイベントの開催や観光プロモーションが行われ、地域の魅力を広く発信しています。これにより、訪問者の増加と地域経済の活性化が期待されています。
宮城県大崎市では、江合川を中心とした「かわまちづくり」計画が進められています。この地域は、自然と都市が調和した親水空間として位置づけられ、芝生広場や親水護岸の整備が行われています。これにより、地域住民と観光客が憩いの場として利用できる空間が創出され、地域間交流の拡大が図られています。また、周辺地域と連携したイベントの開催や、地域資源を活かした観光プランの提案などが行われ、地域全体の魅力が高められています。
埼玉県上尾市では、荒川の堤防整備を通じて地域の安全性を確保しながら、地域の歴史や文化を活かした観光資源の整備が進められています。この計画では、荒川沿いのサイクリングロードの整備や、地域の伝統行事を活かしたイベントの開催が予定されています。これにより、地域住民が安心して利用できる場の提供とともに、観光客を引き寄せる新たな魅力が創出されることが期待されています。
今回の「かわまちづくり」計画の新規登録箇所は、いずれも地域ごとの特性や課題に応じた取り組みが進められており、地域の魅力を最大限に引き出すための工夫が凝らされています。国土交通省では、これらの取り組みを支援するため、河川管理施設の整備を進めるとともに、地域の創意工夫を活かした多様なプロジェクトを後押ししています。これにより、地域住民と観光客がともに楽しめる、活力あるまちづくりが進められています。
今後も「かわまちづくり」計画は、全国各地で新たな展開を迎えることが予想されます。地域の魅力を活かしたまちづくりは、地域経済の活性化や観光振興に大きく貢献するとともに、住民にとっても住みやすい環境を提供するものとなります。これからも、地域の特色を活かした取り組みがどのように発展していくか、そしてそれが地域社会にどのような影響を与えるのかに注目が集まります。
⇒ 詳しくは国土交通省のWEBサイトへ