2024年12月29日
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しぶんぎ座流星群の観察方法と最適な時間帯、2025年1月4日未明の天候条件と流星の数を予測
しぶんぎ座流星群が極大(2025年1月)(国立天文台)
2025年1月、冬の夜空を彩る「しぶんぎ座流星群」が観察のピークを迎えます。この流星群は、8月のペルセウス座流星群、12月のふたご座流星群と並んで「三大流星群」と呼ばれていますが、他の2つとは異なり、活発な活動期間が非常に短い特徴があります。そのため、良い条件で観察できる年は限られます。今年は、月明かりの影響がなく、観察には絶好のチャンスと言えるでしょう。
極大は1月4日0時頃と予想されていますが、この時間帯、日本では放射点が非常に低い位置にあり、多くの流星を観察するのは難しい状況です。しかし、数時間後の午前2時を過ぎると放射点が高くなり、流星群の観察に最適な時間帯が訪れます。特に、午前5時頃には最も多くの流星が見られると予想されており、暗い空の下では1時間に約30個程度の流星を観察できる可能性があります。
流星の観察に適した環境を整えるためには、次の点を心掛けると良いでしょう。まず、放射点を中心に流星が放射状に出現するため、空全体を見渡せる広い範囲を観察することが大切です。また、目が暗闇に慣れるまで最低でも15分は観察を続けることが推奨されます。寒さ対策は必須で、防寒着やブランケットを用意し、長時間外にいても快適に過ごせるよう準備しましょう。レジャーシートやリクライニングチェアを使用すると、無理のない姿勢で夜空を見上げることができます。
流星群を観察する際には、天体観測に適した暗い場所を選び、周囲の人々や自然環境への配慮も忘れないようにしましょう。特に、交通事故や低体温症などのリスクを避けるため、安全には十分に気を付けてください。
「しぶんぎ座」の名前の由来は、かつて存在した星座「壁面四分儀座」にあります。現在の星座に置き換えると、放射点は「うしかい座」と「りゅう座」の境界付近に位置します。観察の際には、このエリアを中心に流星を見つけると良いでしょう。ただし、流星は空全体に出現するため、特定の方向に注意を向ける必要はありません。
流星群はその年の条件によって見え方が大きく変わるため、予想される流星数を超える数が見られる可能性もあります。ぜひ、冬の澄んだ空の下で、幻想的な流星の舞いを楽しんでみてください。