2025年3月6日
労務・人事ニュース
ものづくりの現場を体験!「西神made -KOBE OPEN FACTORY-」が3月14・15日に開催
神戸の技術が集結!20社以上が参加する「西神made -KOBE OPEN FACTORY-」の詳細
神戸商工会議所と神戸市などの主催により、令和7年3月14日から15日にかけて、西神地域で初めてのオープンファクトリーイベント「西神made -KOBE OPEN FACTORY-」が開催される。本イベントは、西神工業団地を中心に展開されるもので、地域のものづくり企業が工場や作業場を一般公開し、来場者に製造の現場を実際に体験してもらうことを目的としている。工場見学、ワークショップ、物販などの多彩な催しが予定されており、大人から子どもまで楽しめる内容となっている。
西神工業団地は、1969年に都市型開発の一環として誕生した日本初の職住近接型大型工業団地であり、現在では金属加工、部品製造、工作機械、木工業、食品製造など、多種多様な業種の企業が集結している。この地域では、高度な技術を駆使して社会を支える製品が生み出されており、それらのものづくりの現場を一般の人々が直接見学できる機会は限られている。しかし、今回のオープンファクトリーでは、普段は立ち入ることができない工場の扉が開かれ、職人の技や製造工程の工夫を間近で見ることができる特別な2日間が提供される。
本年度の「西神made -KOBE OPEN FACTORY-」には、約20の企業が参加し、それぞれの工場や作業場を開放する。企業ごとに特色あるプログラムが用意されており、工場見学に加え、実際にものづくりを体験できるワークショップも実施される。例えば、木工業に関するワークショップでは、ウェルカムボードや棚づくりを体験することができ、金属加工の分野では、溶接を用いた貯金箱づくりが楽しめる。また、食品製造分野では、ビスケットの手作り体験や発酵食品の工場直売などが予定されており、来場者は製造の裏側を学びながら、ものづくりの魅力に触れることができる。
イベント期間中には、畳の製作体験や刺繍のワークショップなど、伝統技術を学べる機会も提供される。畳の製作では、実際に畳職人の指導のもとミニ畳を作ることができるため、ものづくりの奥深さを実感できる体験となる。刺繍ワークショップでは、職人が長年培ってきた技術を学びながら、オリジナルの刺繍作品を作ることが可能だ。さらに、神戸市内で操業している金属加工や精密機械製造の企業では、高度な技術がどのように使われ、どのような製品が生み出されているのかを見学することができる。
食品製造分野では、大手食品メーカーの工場見学が行われるほか、地域の特産品を販売する農産物市場も開設される。農産物販売では、地元の新鮮な野菜や果物が購入できるため、地産地消を体験することができる。特に、発酵食品の工場直売所では、普段スーパーでは手に入りにくい商品が購入できるため、来場者にとって特別な機会となる。また、工場見学を通じて、食品の製造工程を学ぶことができるため、食品がどのように作られ、安全管理がどのように行われているのかを知る良い機会となる。
「西神made -KOBE OPEN FACTORY-」は、地域の企業が一般の人々と直接交流し、ものづくりの魅力を伝えることを目的としており、企業側にとっても、地域住民や将来の従業員となるかもしれない若い世代と接する貴重な機会となる。特に、ものづくりの現場に興味を持つ学生にとっては、製造業の仕事を間近で見学し、実際の業務を体験することができるため、キャリア選択の参考にもなるだろう。そのため、イベントの運営を支える学生スタッフの募集も行われており、将来的にものづくりに関わりたいと考えている若者にとっては、貴重な経験を積む機会となる。
また、本イベントの公式ウェブサイトとInstagramも公開されており、順次最新情報が発信されている。来場を検討している人々は、事前に参加企業やイベントプログラムを確認し、興味のあるワークショップや工場見学に参加する計画を立てることができる。各企業の特徴や工場見学の見どころなども掲載されているため、イベントをより有意義に楽しむことが可能だ。
神戸市と神戸商工会議所は、西神地域の工業団地を活用した地域振興に力を入れており、今回のオープンファクトリーはその一環として実施される。今後も、このような取り組みを継続し、地域の企業と住民がより密接に交流できる場を提供していく予定である。ものづくりの魅力を広く発信し、地域産業の活性化につなげることが本イベントの大きな目的となっている。