2024年6月5日
労務・人事ニュース
アフリカヒキガエル等を特定外来生物に指定、令和6年7月から新規制開始
特定外来生物の新規指定に関する政令の閣議決定について(環境省)
2024年5月28日、特定外来生物に関する新たな政令が閣議決定されました。今回の対象となるのは、アフリカヒキガエルと、オオサンショウウオ属に属する日本のオオサンショウウオ以外の種、そしてこれらの種間交雑によって生じた生物です。この新たな政令は令和6年7月1日から施行され、これらの生物の飼育、輸入、譲渡、放出などが禁止されることになります。
この背景には、環境省がアフリカヒキガエル(Bufo regularis)やオオサンショウウオ属(Andrias属)のうち日本のオオサンショウウオ(Andrias japonicus)以外の種、さらにこれらの種間交雑による生物が生態系に与える被害の状況やその可能性を長期にわたって調査してきたことがあります。これに基づいて、「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律」(平成16年法律第78号)に従い、これらの生物の取扱いを規制するための方針が定められました。
この過程では、特定外来生物等専門家会合での意見聴取やパブリックコメントの募集が行われました。これらの手続きを経て、本日、これらの生物を特定外来生物に指定するための「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律施行令の一部を改正する政令」が正式に閣議決定されました。この政令は令和6年7月1日から施行されます。
特定外来生物とは、海外から持ち込まれた外来種のうち、生態系や人の生命、身体、農林水産業に被害を及ぼす、またはその恐れがある生物を指します。これらの生物については、飼育や栽培、保管、運搬、輸入、譲渡、放出などの取り扱いが厳しく規制されます。今回の政令改正により、アフリカヒキガエルや特定のオオサンショウウオ属の種、およびその交雑種が新たに特定外来生物として指定され、これらの生物に対する取扱いが厳しく制限されることになります。
また、令和6年4月15日から5月14日までの間に行われたパブリックコメントでは、特定外来生物の新規指定に対する意見募集が行われました。この期間中に34件の意見が寄せられ、そのすべてが有効意見として受け付けられました。詳細は環境省の提供する資料に記載されています。
今回の政令改正により、日本の自然環境保護が一層強化されることが期待されます。特定外来生物に指定された生物については、今後も厳しい取扱い規制が適用されるため、関係者はこれらの規制に従い、適切な対応を行う必要があります。日本の生態系を守るために、特定外来生物の取り扱いに対する注意がますます重要となるでしょう。
今回の決定により、日本国内の自然環境保護の取り組みがさらに進展し、生態系の維持と保全が図られることが期待されます。関係者は、施行日までに必要な対応を整えるよう努め、適切な管理と取り組みを行うことが求められます。このような取り組みが、将来にわたって日本の豊かな自然環境を守り続けるために重要な一歩となるでしょう。
今回の政令改正に関する詳細は、環境省の提供する添付資料をご参照ください。これらの資料には、特定外来生物指定に関する法律施行令の改正内容やパブリックコメントの結果が記載されています。興味のある方はぜひご覧ください。
このように、特定外来生物の取り扱い規制は、日本の生態系保護にとって極めて重要です。新たに指定された生物については、厳しい規制が適用されるため、関係者はこれを遵守し、適切な対応を行うことが求められます。今回の政令改正が、日本の自然環境保護に大きく貢献することが期待されます。
⇒ 詳しくは環境省のWEBサイトへ