2024年3月12日
労務・人事ニュース
エルダー 2024年3月号を公開(独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構)
50歳から始まる第二のキャリア リスキリングと支援の新潮流
2024年3月、働き方や職場環境に関する新たな取り組みや情報が、さまざまな分野の専門家によって提供されました。この情報は、生涯現役で活躍し続けることを目指す人々に向けたもので、デジタルフォーマットで広く公開されています。
まず、サミット株式会社からは、人事部マネジャーである安田大輔氏による「人を大切にする経営」の実践例が紹介されました。これは、従業員が生き生きと働ける職場環境の重要性を訴えるものです。
続いて、生涯現役社会の実現に向けたシンポジウムが報告されました。このシンポジウムは、50歳以上のキャリア開発、リスキリング、シニア層の活躍をテーマに、10月27日と11月1日の二回にわたり開催されました。このイベントでは、各界の専門家が基調講演やパネルディスカッションを通じて、高年齢者の職場での活躍や評価・賃金制度についての考え方を共有しました。
例えば、FeelWorksの代表取締役である前川孝雄氏は「50歳からの幸せなキャリア戦略」について語り、旭化成やNTTコミュニケーションズでは、シニアキャリア施策やキャリア開発支援に関する取り組みが紹介されました。また、TIS株式会社や日本ガイシ株式会社からは、シニア層のための新たな制度や活躍の場の提供についての発表がなされました。
さらに、心理的安全性の高い職場づくりや労働法に関するQ&A、再雇用によるモチベーション向上など、多岐にわたるテーマで専門的な情報が提供されました。これらは、現代の職場で求められる多様な人材の活躍を支援するための知識やヒントとなります。
特に注目されたのは、高齢者の生活や文化に焦点を当てたコンテンツで、長寿を支える食文化や高齢者が活躍する職場の紹介、生涯現役で働く意義についてのインタビューなどが含まれています。これらは、高齢化社会における働き方や生きがいに関する新たな視点を提供しています。
この情報は、職場のあらゆる世代の人々にとって有益であり、特にシニア層の職業生活に新たな可能性を開くものです。現代の職場は、年齢に関係なくすべての従業員が活躍できる環境を提供することが求められており、このような取り組みや情報の共有が重要な一歩となります。