2025年1月26日
労務・人事ニュース
ゴールデンウィーク限定!北海道新幹線が時速260kmで青函トンネルを高速駆け抜ける5日間(令和7年5月3日から5月7日までの5日間)
GWの一部時間帯における北海道新幹線青函トンネル内の高速走行(「時間帯区分方式」による時速260km走行)(国交省)
令和7年5月3日から5月7日までの5日間、北海道新幹線の青函トンネル内において「時間帯区分方式」を活用した時速260kmでの高速走行が実施されることが発表されました。この期間中、始発から午後3時半頃までの時間帯に運行される列車が対象となり、高速走行が可能な条件を整えることで、通常より約5分間の所要時間短縮が期待されています。この取り組みは、貨物列車と新幹線の運行時間帯を明確に区分する「時間帯区分方式」を活用したもので、北海道新幹線のさらなる利便性向上を目指した取り組みの一環として注目されています。
青函トンネル内の高速走行の実施は令和2年度から始まり、当初は時速210kmでの走行が行われていました。令和6年度にはゴールデンウィーク期間中に時速260kmでの走行が実施され、この高速化が恒例化されています。今年度も同様の速度での運行が決定され、区間は青函トンネル内の約54kmを上下線でカバーします。通常時は時速160kmでの運行が基本ですが、特定の条件下での高速化により、北海道新幹線の旅客需要への対応力が向上しています。
この措置により、東京駅から新函館北斗駅までの最速所要時間が通常の3時間57分からわずかに短縮され、効率的な移動手段としての新幹線の利便性がさらに高まります。特に、ゴールデンウィークのような旅行需要が高まる期間において、利用者にとって魅力的な選択肢となることが期待されています。この取り組みは、観光客やビジネス利用者だけでなく、地域間の交流を促進し、地域活性化への貢献も目指しています。
高速走行の対象となる列車本数は、期間中の上下線各7本の計14本とされていますが、初日となる5月3日のみ、上り4本、下り6本の計10本に限られます。さらに、詳細なダイヤ情報は後日JR北海道から発表される予定であり、具体的な運行スケジュールや時刻表の公開が待たれます。この新たな運行方式は、貨物列車の運行本数が少ない期間を選定して実施されるため、通常の貨物輸送への影響を最小限に抑えながら、旅客サービスの向上を目指しています。
鉄道技術の進化と共に、青函トンネル内での高速走行は、安全性と効率性を両立するためのさまざまな工夫が求められます。このような取り組みは、将来的な更なる高速化や運行本数の増加にも繋がる可能性があり、北海道新幹線が地域社会に与える影響力を高めるとともに、交通網の進化を加速させる重要な一歩といえます。
今回の発表は、鉄道利用者にとっての利便性向上だけでなく、観光需要の拡大や地域経済の発展にも寄与することが期待されています。国内外からの旅行者にとっても、この高速走行の実現は、快適で迅速な移動手段の提供として大きな注目を集めるでしょう。さらに、鉄道業界全体における環境負荷軽減の取り組みや、公共交通機関としての価値向上に貢献するという意義も見逃せません。
今後も高速走行の実施状況や利用者からの反響をもとに、運行計画のさらなる改善が進められる見込みです。利用者のニーズに応える形での施策が積極的に展開されることで、北海道新幹線の価値が一層高まり、国内交通インフラの革新に繋がることが期待されます。
⇒ 詳しくは国土交通省のWEBサイトへ