2025年6月5日
労務・人事ニュース
サービス産業の売上高42.6兆円突破、41か月連続増加で採用需要さらに拡大
- 「ブランクOK」/准看護師・正看護師/介護施設/残業ありません
最終更新: 2025年6月13日 23:03
- 「夜勤なし」/准看護師・正看護師/介護施設/オンコールなし
最終更新: 2025年6月13日 23:03
- 「駅チカ」/准看護師・正看護師/クリニック/夜勤なし
最終更新: 2025年6月13日 23:03
- 「夜勤なし」/正看護師/介護施設/ブランクのある方も歓迎
最終更新: 2025年6月13日 23:03
「サービス産業動態統計調査」2025年(令和7年)3月分(速報)(総務省)
令和7年5月26日、総務省が発表した「サービス産業動態統計調査」の速報値によれば、2025年3月におけるサービス産業の月間売上高は42.6兆円となり、前年同月比で6.6%の増加を記録しました。これにより、サービス産業の売上は41か月連続で前年同月を上回る結果となり、国内経済の底堅さと回復基調の継続を印象付ける内容となっています。
今回の成長を牽引した主な産業は、「運輸業、郵便業」「情報通信業」および「サービス業(他に分類されないもの)」です。特に「運輸業、郵便業」は前年同月比で9.8%の増加を示し、これで48か月連続の売上増加という驚異的な実績を達成しました。この部門は物流需要の高まりや宅配サービスの多様化に支えられており、電子商取引の定着が今後もこの傾向を後押しするものと見られます。
次に「情報通信業」は、7.8兆円の売上高を記録し、前年同月比で4.6%の成長となりました。この分野は、クラウドサービスやデータセンター運営、ソフトウェア開発などの需要拡大が背景にあり、テレワークの普及や企業の業務自動化が引き続き追い風となっています。
さらに注目すべきは、「サービス業(他に分類されないもの)」で、売上高は4.4兆円、前年同月比で7.9%の増加となりました。この分類にはコンサルティングやビル管理業など多様な業態が含まれており、ビジネス支援需要の高まりやオフィス再編に伴うサービス利用の増加が成長の背景にあります。
この調査では、「宿泊業、飲食サービス業」も2.5兆円の売上で前年同月比13.6%の急増を見せており、インバウンド需要の回復や観光客数の増加が直接的な要因と考えられます。一方で、「教育、学習支援業」は前年同月比で3.3%の減少を記録し、デジタル教材の導入や教育スタイルの変化が影響している可能性があります。
今回の統計結果は、2025年1月から調査手法の変更により母集団情報や標本事業所が入れ替わった点も踏まえた上での比較であり、慎重な解釈が求められますが、サービス産業の力強い回復基調を裏付けるデータとして、各種政策立案や企業戦略の検討に活用される意義は大きいといえます。
企業の採用担当者や経営企画部門にとっては、売上成長が顕著な産業における人材需要の高まりや、新たなビジネスチャンスの可能性を予測するうえで、この統計データは非常に有用です。特に物流、情報通信、観光関連業界などは、今後の成長を見据えた人材確保や事業拡大の計画を練る好機を迎えており、今後の動向に注目が集まります。
⇒ 詳しくは総務省のWEBサイトへ