労務・人事ニュース

  • TOP
  • お知らせ
  • 労務・人事ニュース
  • シニア社員活躍の鍵は?人事と管理職が握る未来

2024年9月27日

労務・人事ニュース

シニア社員活躍の鍵は?人事と管理職が握る未来

エルダー 2024年9月号(JEED)

2024年9月号の「エルダー」では、シニア層の働き方や企業での活躍を支援する多彩なコンテンツが展開されています。リーダーズトークでは、株式会社アジア・ひと・しくみ研究所の代表取締役である新井健一氏が、中高年が自分の強みを活かし、キャリアを全うする重要性について語っています。特集としては、シニア社員の活躍を促進するための人事や管理職向けの支援マニュアルが用意されており、シニアの評価・処遇制度や柔軟な勤務制度、そして年上部下とのコミュニケーションについて解説がなされています。

東京大学名誉教授の佐藤博樹氏による総論では、ダイバーシティ経営を実現するためには、働き方改革と管理職による部下のマネジメントが重要であることが述べられています。さらに、シニアがいきいきと働けるための勤務制度や、管理職がシニア人材をマネジメントする際のポイントも紹介されており、具体的なケーススタディも含まれています。

歴史に根ざした内容も興味深いものがあり、日本史にみる長寿食として、永山久夫氏が「サンマ」を北海の長寿食として紹介しています。また、連載マンガの最終回では、高齢者が笑顔で働くそば屋を舞台に、シニア雇用の現場が描かれています。

高齢者の働き方に関するインタビューでは、タイキ株式会社の河野泰士氏(71歳)が、生涯現役で働くことの意義について語っています。また、労働法に関するQ&Aや、シニア社員を活かすための面談の進め方、副業・兼業の意義についても解説がなされています。

労務関連の資料としては、令和5年度「能力開発基本調査」の結果が紹介されており、現代の人材開発の傾向を掴むことができます。また、令和6年度に開催予定の「生涯現役社会の実現に向けたシンポジウム」の案内も含まれており、社会全体でシニアの活躍を支える動きが強調されています。

技術面でも、昭和40年代の機械を用いた活版印刷の技術を伝承する職人、大松初行氏の特集が組まれており、昔ながらの技術を今に活かす姿が描かれています。加えて、脳力アップトレーニングやナンプレといった楽しいコンテンツも掲載されており、読者の知識向上とともに楽しみながら学べる内容となっています。

この号は、シニア層が持つ可能性を広げるための実践的な情報が満載であり、働く意義や生きがいを再認識させる一冊です。シニア世代がこれからの社会においても活躍できるよう、多様な視点からのアプローチが紹介されており、幅広い読者層にとって有益な情報が提供されています。次号予告や編集後記も掲載されており、引き続き高齢者雇用や活躍の場を広げるための内容が期待されます。

⇒ 詳しくは独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構のWEBサイトへ

パコラ通販ライフ