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2024年12月17日

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デジタルと地域資源を融合!北海道厚真町の地域課題解決モデル

令和6年度「地域づくり表彰」国土交通大臣賞 表彰式を開催します ~ 北海道厚真町、徳島県勝浦町の2団体を表彰 ~(国交省)

令和6年度に行われた「地域づくり表彰」の取り組みは、多様な地域の課題に対応し、創意工夫を活かした事例が多数選出されました。この表彰は、地域の持続可能性を高めるために活動している個人や団体を称え、地域づくりの成功事例を全国に広めることを目的としています。今年度は、昭和59年に始まったこの表彰が第41回目を迎え、国土交通大臣賞をはじめとする複数の賞が授与されました。受賞した事例は、地域資源の有効活用や、デジタル技術を活用した地域課題の解決など、現代的な課題に対応した多様な取り組みが評価されています。

まず、北海道厚真町の「ミーツ株式会社」は、地域住民の困りごとをデジタルプラットフォームで解決する仕組みを構築しました。この取り組みは、電話やLINEを通じて住民から寄せられた困りごとを地域の協力者とマッチングするシステムで、いわば「地域の困りごと解決のシェアリングエコノミー」ともいえるものです。特徴的なのは、デジタル化に取り組む一方で、利用者が利用しやすいように電話依頼も可能にするなど、アナログな方法も取り入れている点です。この取り組みは、地域の新たなコミュニティを形成し、住民同士のつながりを強化しました。

次に徳島県勝浦町の「さかもと元気ネットワーク」では、地域の地形を活かした「坂道マラソン」や、古い着物を集めて行う「きもの祭り」など、ユニークなイベントを開催しました。これらの活動は、地域資源を新たな視点で活用し、若者の参加を促すだけでなく、地域外からのボランティアも受け入れ、新たな関係人口を増やす取り組みとして注目されました。また、提供された着物を身につけた若者の姿を見た提供者が喜ぶ姿も印象的で、地域全体での一体感を創出しています。

さらに、鹿児島県薩摩川内市の「東シナ海の小さな島ブランド株式会社」では、離島の課題に対応するため、農業や観光、通販事業を展開し、島の経済循環を生み出す多角的な事業モデルを構築しました。この取り組みは、島外からの移住者を増やすだけでなく、地元の高齢者の雇用を創出することで、地域全体の活力を向上させています。17種類もの事業を同時に展開し、地域内外の人々を巻き込んだ広域的なネットワークを形成している点も高く評価されています。

これらの取り組みを総括すると、共通して見られるのは「人と人とのつながりを重視する姿勢」と「地域資源を再評価し、新しい価値を生み出す発想力」です。今年度の受賞事例は、地域づくりの多様性と独自性を象徴するものであり、それぞれが地域の課題解決における一つのヒントを提供しています。また、審査員からは、「地域づくりの成功は、世代を超えたつながりの形成と、楽しみながら取り組む姿勢が重要」との評価もなされました。

これらの活動は、地域住民だけでなく、全国の地方自治体や関係者にとっても、参考になる事例と言えるでしょう。今回の表彰を通じて、より多くの地域で同様の取り組みが広がり、地方の活性化がさらに進むことが期待されています。

⇒ 詳しくは国土交通省のWEBサイトへ

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