2025年1月20日
労務・人事ニュース
ベネッセが目指す「よく生きる」実現への道筋とは?働きがいのある職場の実践例
働く広場 2025年1月号(JEED)
2025年1月号の「働く広場」では、障害者雇用や職場環境の改善、社会的包摂に焦点を当てた多様なトピックが取り上げられています。今回の号では、特に障害者の働きやすさを追求する企業事例や雇用促進に関する新たな取り組みが目立ちます。
冒頭の「心のアート」では、たんぽぽの家アートセンターHANAの平井和樹氏によるなぞなぞ「しょうがが2つある日は?」が掲載され、柔らかい発想で読者を楽しませています。
リーダーズトークでは、ベネッセホールディングスの村上久乃氏が、「よく生きる」という企業理念に基づき、働きがいのある職場づくりについて語ります。特に、従業員一人ひとりの価値を最大限に引き出すための施策や考え方が共有され、働き方改革の具体例として注目されています。
職場ルポでは、石川県のアール・ビー・コントロールズ株式会社を取材。ジョブコーチを中心とした支援体制が紹介され、障害者が職場で戦力化し、長く定着するための工夫が具体的に描かれています。これに関連する研究開発レポートでは、ジョブコーチ支援に役立つ相談技法の開発が詳述されており、職場適応を促進するための実践的手法が提示されています。
さらに、特別対談では、障害者雇用の未来を議論。編集委員が語るこれからの時代に求められる雇用のあり方は、社会的な課題解決に向けた指針を示しています。一方、クローズアップでは、マンガを通じて障害者雇用のストーリーを展開し、職場定着の重要性をわかりやすく伝えています。
グラビア特集では、北海道の株式会社特殊衣料が取り上げられ、「ともにはたらく」をテーマに、障害者が働きやすい職場づくりの現場が描かれています。写真とともにその取り組みが詳細に紹介されており、多くの読者に感動を与える内容です。
また、JEEDインフォメーションでは、令和7年度の「障害者雇用納付金」申告や調整金申請についての案内が掲載され、制度の理解を深める情報が提供されています。
最後に、防災に関するエッセイでは、同志社大学の立木茂雄教授が「災害は不平等を拡大させるレンズ」と題して、誰一人取り残さない防災の必要性を説いています。これらの記事を通じて、社会的課題を幅広い視点で考えるきっかけが提供されています。
次号予告として、「第32回職業リハビリテーション研究・実践発表会」の動画掲載も案内されており、障害者雇用の実践例や新たな知見が期待されます。本号は、働くことの意義を改めて問い直し、多様な働き方を支える重要な情報源となっています。