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2024年3月19日

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メディアリテラシーと情報の迷路、あいまいな情報への理解と対処

ネガティブ・リテラシーの効用―あいまい情報のメディア学―(財務省)

教育の専門家である佐藤卓己は、2024年2月29日に行われた財務省のオンライン講演会で、「ネガティブ・リテラシー」について語った。この概念は、不確かで曖昧な情報に対する理解と対処の方法を探るものである。佐藤によれば、現代社会では誰もが情報発信者になれるため、正確な情報の見極めが難しくなっている。

昔から流言や虚偽の情報は存在し、例えば1938年の「火星人侵攻」放送は大衆のパニックを引き起こしたと言われるが、実際の聴取率は2%に過ぎず、その影響は過大に報じられた。この事件を含む様々な事例を通じて、メディアはしばしば情報を誇張し、特定の効果を生むことがある。

佐藤は、メディア研究がいかに社会的現象を解釈し、時には誤解を生むかを解説する。特に「火星人侵攻」の報道はメディアの影響力と、情報がどのように受け取られ解釈されるかを示す典型例として挙げた。メディアの進化は、情報伝達の方法を大きく変え、新しい課題を提起している。

リテラシーの必要性は時代と共に変わり、特に現代では、「ネガティブ・リテラシー」すなわちあいまいな情報を急ぎ判断せず、状況を精査する能力が重要になっている。これは、情報を急いで判断することのリスクを理解し、慎重な分析を促すものである。

総じて、佐藤は「ネガティブ・リテラシー」の価値を強調し、単純化された問題解決ではなく、あいまいな情報に対する深い理解と対処法を教育することの重要性を訴えた。これは、AIの時代においても人間が直面する課題であり、より良い社会を築くためには、これらの能力を身につけることが不可欠だと述べた。

「ネガティブ・リテラシーの効用―あいまい情報のメディア学―」はこちら

⇒ 詳しくは財務省のWEBサイトへ

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