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2024年5月1日

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一般職業紹介状況 有効求人倍率1.28倍 令和6年(2024年)3月を公開(厚労省)

一般職業紹介状況(令和6年3月分及び令和5年度分)(厚労省)

厚生労働省が毎月公開している一般職業紹介の状況報告によると、令和6年3月の有効求人倍率は前月比でわずかに上昇して1.28倍になりました。これは季節調整値に基づいた数値で、わずかながらも就職市場の活性化が見られる兆しと言えるでしょう。同月の新規求人倍率も2.38倍と、前月から0.12ポイントの上昇を記録しました。この数値は、新たに市場に出された求人の多さを示しており、企業が新しい人材を求めていることが伺えます。

一方で、令和5年度の有効求人倍率は平均1.29倍で、前年度から0.02ポイントの微減を示しています。この年間平均は、1年を通じての労働市場の需給状況を反映しており、多少の不安定さが窺える結果となっています。

地域別に見ると、福井県が1.94倍で最も高い求人倍率を示している一方で、大阪府は1.07倍と最も低い状態です。これにより、地域によって労働市場の状況が大きく異なることが明らかになります。また、令和6年3月の求人数は前年同月比で7.4%減少しており、特定の業界では求人が減少している傾向が見られます。具体的には、製造業や生活関連サービス業、娯楽業などが10%以上の減少率を示しており、これらの分野では雇用の機会が縮小していることが窺えます。

このようなデータは、政府や地方自治体、さらには企業が労働市場への対策を講じるうえで重要な指標となります。厚生労働省はハローワークを通じて、求人や求職情報の提供、就職支援を行い、より良い雇用環境作りを目指しています。

⇒ 詳しくは厚生労働省のWEBサイトへ