2025年1月13日
労務・人事ニュース
世界初、航空情報共有基盤「SWIM」で運航効率が30%向上へ!
航空情報共有基盤(SWIM)の運用を開始します ~航空交通・運航関連データの利活用を通じた生産性向上・利便性向上・安全性向上~(国交省)
令和7年1月10日より、航空局が新たに開始する航空情報共有基盤(SWIM)は、航空交通・運航関連データの効率的な共有と活用を目指した画期的な取り組みです。この基盤の導入は、アジア太平洋地域において先進的な例となり、航空管制機関や航空会社、空港会社などの関係者間でのデジタル情報の共有を推進します。この基盤の導入により、航空機運航の安全性、効率性、生産性を向上させることが期待されています。
SWIMの特徴として、航空機の運航に必要な情報をデジタル化し、品質保証された情報を提供することが挙げられます。また、セキュリティを考慮したシステムとネットワーク環境の整備を行い、相互運用可能な共通フォーマットを用いた情報交換を実現します。この情報基盤により、航空関係者は必要な情報を迅速かつ正確に取得でき、意思決定の迅速化や状況認識の向上が期待されます。
さらに、SWIMの導入に伴い、従来の航空情報閲覧サービス「AIS Japan」は令和7年2月10日をもって運用を終了し、新たなSWIMポータルサイトを通じて情報提供が行われます。このポータルサイトでは、航空交通や気象情報、運航情報をリアルタイムで確認できる機能が提供され、効率的な情報活用が可能となります。
具体的には、令和7年2月10日以降、順次開始されるデジタルNOTAMリクエストサービスや空港プロファイルサービス、空域プロファイルサービスなど、多岐にわたる情報サービスが展開されます。これにより、航空機運航の際に必要なデータを効率的に取得・活用することが可能となり、安全性や効率性の向上に大きく貢献することが期待されます。また、運航情報や気象データ、空域情報をテキスト形式で提供するパッケージリクエストサービスも開始される予定で、関係者が必要とする情報を柔軟に利用できる環境が整います。
これらのサービスの本格運用により、航空関係者が航空機出発前に最適な飛行経路を決定するための支援が強化されます。これにより、燃料消費の削減や時間短縮、安全性向上など、運航におけるさまざまな課題の解決が見込まれます。さらに、航空交通の需要増加に対応し、安全かつ効率的な航空交通管理の実現を目指すICAOの方針に基づき、日本が積極的な役割を果たすこととなります。
SWIMの運用開始は、航空業界におけるデジタルトランスフォーメーションの一環であり、技術革新による新たな価値創出の契機となるでしょう。この取り組みは、単に航空機運航の効率化にとどまらず、航空関連データを活用した新たなサービスの可能性を開拓する基盤としても期待されています。これにより、航空業界全体の競争力が強化され、グローバルな市場においてもリーダーシップを発揮する契機となることでしょう。
⇒ 詳しくは国土交通省のWEBサイトへ