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2024年10月13日

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世界58カ国・地域を分析!2024年版「貿易投資年報」をジェトロが公開

2024年版「主要国・地域の貿易投資年報」を公開 ―世界58カ国・地域の経済・産業動向や注目点を分析、動画による解説も―(JETRO)

2024年10月1日、ジェトロは「主要国・地域の貿易投資年報」の最新版を公開しました。この年次レポートは、世界の主要58カ国・地域における経済、貿易、直接投資の動向を詳しく分析したものです。今年は、米国、ブラジル、台湾、韓国、タイ、ミャンマー、エジプト、トルコなど16カ国・地域の詳細なレポートが既に公表されており、それに加えて5カ国・地域に関する解説動画も公開されています。さらに、残る約40カ国・地域のレポートについても、各国の最新の統計発表に合わせて順次追加される予定です。

この年報は、海外ビジネスに関心を持つ企業や個人にとって、特に役立つ情報源です。たとえば、現地ビジネスを検討している企業にとって、経済や産業の最新の動向を理解するための重要な資料となります。また、出張や駐在を予定しているビジネスパーソンにとっても、渡航前の情報収集に活用できる内容が充実しています。

レポートの特長は、ジェトロの広範な海外ネットワークを活用して、中長期的な海外ビジネス戦略に役立つ経済・産業動向や注目すべきポイントを分析している点です。特に2024年版では、日系企業の関心が高い一部の国・地域に焦点を当て、現地駐在員や調査部門の担当者が、各国のビジネスや産業の最新トレンドを動画形式で解説しています。

この「主要国・地域の貿易投資年報」は、2024年7月に発表された「世界貿易投資報告」とあわせて利用することで、世界全体の貿易・投資の動向や通商ルール、日本の貿易・投資活動に関する包括的な理解が得られます。

具体的に、2024年版のレポートではいくつかの国・地域における重要な経済動向が紹介されています。例えば、米国では2023年の実質GDP成長率が2.5%を記録しましたが、財の輸出入がそれぞれ減少し、貿易赤字は約1割縮小しました。また、対内直接投資が前年比2割減となる一方で、対外直接投資は逆に2割増加しています。

ブラジルでは、2023年のGDP成長率が2.9%と堅調な伸びを見せており、特に大豆や鉄鉱石の輸出が好調です。トヨタやフォルクスワーゲンといった自動車メーカーへの大規模投資の反動で対内直接投資は減少したものの、対日トウモロコシ輸出は8.2%増加しています。

台湾では、半導体の在庫調整が続く中、2023年の実質GDP成長率が1.3%に減速しました。日本から台湾への直接投資は大幅に減少した一方で、台湾から日本への直接投資は前年の2.9倍に増加しています。

また、エジプトでは2022/2023年度のGDP成長率が3.6%で、外貨不足や通貨切下げ、インフレの影響により景気は後退しています。しかし、輸入制限によって貿易赤字が縮小し、国際収支は黒字に転換しました。日本企業も再生可能エネルギーや製造業分野での進出が進んでおり、今後の成長が期待されています。

このように、各国・地域ごとの詳細なデータや分析を通じて、グローバルビジネスに必要な情報を網羅している「主要国・地域の貿易投資年報」は、ビジネス関係者にとって非常に有益なツールです。今後の海外展開を計画する企業にとって、このレポートは重要な参考資料となるでしょう。

⇒ 詳しくは独立行政法人日本貿易振興機構のWEBサイトへ

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