2024年5月27日
労務・人事ニュース
中央線延伸に伴い大阪メトロが新運賃設定!通勤定期3,370円、通学定期1,520円
大阪市高速電気軌道株式会社の鉄道事業の旅客運賃の上限設定認可(国交省)
大阪市高速電気軌道株式会社、通称大阪メトロが旅客運賃の上限設定に関する申請を行いました。これについて、国土交通省は令和6年5月17日付けで正式に認可しました。この申請は、中央線(コスモスクエア~夢洲間)の延伸に伴うもので、設備投資費用の一部を利用者に負担してもらうための運賃加算が目的です。
今回の運賃加算の申請は、令和6年2月9日に大阪メトロから提出され、4月23日に運輸審議会より「認可することが適当である」との答申が出されました。これを受けて、国土交通省は同年5月17日に申請内容を認可しました。鉄道事業法第16条第1項に基づき、旅客運賃の上限を設定するためには国土交通大臣の認可が必要であり、今回の認可もその一環として行われました。
申請の詳細内容として、中央線のコスモスクエア駅から夢洲駅までの区間で以下の加算運賃が設定されました。普通旅客運賃は90円の加算、通勤定期旅客運賃は1か月3,370円、通学定期旅客運賃は1か月1,520円の加算となります。この運賃加算は、延伸にかかる費用の一部を利用者が負担する形となり、設備投資費用の回収を目的としています。
この運賃設定は、大阪メトロの経営効率を維持しつつ、適正なコストと利益を確保するための措置です。運賃加算により、利用者に一定の負担をお願いすることになりますが、その結果として鉄道サービスの向上や延伸区間の運行継続が可能となります。
国土交通省は今後も、大阪メトロをはじめとする鉄道事業者の運賃設定について、適正な基準に基づき厳正に審査を行い、安全かつ快適な鉄道サービスの提供を支援していく方針です。これにより、利用者の利便性向上と鉄道事業の持続的な発展を目指します。
令和6年5月17日の認可により、大阪メトロの新たな運賃設定は正式に開始されます。これにより、中央線の延伸区間の運賃が変更されるため、利用者は新しい運賃体系に従って運賃を支払うことになります。この運賃改定がどのように利用者に影響するかについては、今後も継続的なモニタリングと評価が行われる予定です。
国土交通省としては、運賃改定に関する情報を広く周知し、利用者に理解を求めるとともに、大阪メトロと連携して利用者の負担軽減やサービス向上に努めていく考えです。鉄道事業者と利用者の双方にとって有益な運賃体系を実現するため、引き続き努力していくことを約束します。
このような取り組みを通じて、大阪メトロの中央線延伸区間が地域社会に貢献し、利用者にとっても便利で利用しやすい鉄道サービスとなることを期待しています。運賃設定に関する詳細な情報や変更内容については、大阪メトロの公式ウェブサイトや駅構内の案内掲示板で確認できます。
⇒ 詳しくは国土交通省のWEBサイトへ