2025年1月28日
労務・人事ニュース
中小トラック運送事業者向け支援事業が拡充!導入費用の最大50%を補助
「中小トラック事業者向けテールゲートリフター等導入等支援事業」の2次公募を実施します!!(国交省)
令和7年1月21日、国土交通省は中小トラック運送事業者を対象とした支援事業「テールゲートリフター等導入等支援事業」の2次公募を発表しました。この支援事業は、厳しい経営環境下で新規投資の余力が乏しい中小企業を支援し、労働生産性の向上や働き方改革を推進することを目的としています。
この支援事業では、トラック運送業界における荷役作業の効率化を目指し、テールゲートリフターやトラック搭載型クレーンといった効率化設備の導入を促進します。また、業務効率化を目指した各種システムの導入も対象となります。さらに、経営力強化や人材育成に必要な活動も支援の範囲に含まれています。特に、人材採用活動やフォークリフト運転資格の取得支援など、業界の課題解決に直結する内容が含まれている点が特徴です。
2次公募の申請受付期間は令和7年1月24日から2月21日までの予定です。申請額が予算を超過した場合、補助金が交付されない可能性があるため、早期の申請が推奨されています。この事業では、導入費用の一部を補助する仕組みが整備されており、具体的には、対象機器の導入費用に対し1/2または1/6が補助されます。補助対象には、トラック運送事業者だけでなく、荷主企業や倉庫事業者、リース事業者、人材育成機関も含まれています。
支援内容は以下のように分類されています。まず、車両の効率化設備の導入支援では、テールゲートリフターやトラック搭載型クレーンなどが対象となり、荷役時間の短縮や負担軽減を通じて業務効率化が期待されています。次に、業務効率化事業では、配車計画システムや契約書電子化システムといったデジタル化の推進を支援し、事務作業の効率化や情報管理の精度向上を目指しています。
さらに、経営力強化事業では、原価管理システムや事業承継支援など、経営の安定化や次世代への引き継ぎを支援します。人材確保・育成事業では、採用活動や資格取得支援が含まれ、特に大型免許やけん引免許といった業界特有の資格取得をサポートします。これにより、多様な人材の確保が進み、将来的な人材不足の課題解決に寄与することが期待されています。
今回の支援事業を通じて、中小トラック運送事業者が新たな機器やシステムを導入することにより、業務効率が向上し、企業としての競争力が強化されると考えられます。また、これらの取り組みが業界全体に波及することで、労働環境の改善や生産性向上につながるでしょう。
申請の際には、公益社団法人全日本トラック協会のウェブサイトで詳細情報が提供されており、支援対象となる具体的な要件や申請方法が確認できます。この機会を活用し、経営改善を目指す中小トラック運送事業者には、ぜひ応募を検討していただきたいと思います。
⇒ 詳しくは国土交通省のWEBサイトへ