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2025年2月4日

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主要6港の貿易貨物コンテナ動向:東京港は前年比5.5%増加、神戸港は17.3%減少(港湾統計速報 令和6年11月分)

港湾統計速報(令和6年11月分)(国交省)

令和6年11月における主要6港(東京港、川崎港、横浜港、名古屋港、大阪港及び神戸港)の外国貿易貨物のコンテナ個数に関する最新の統計が発表されました。この統計によれば、総コンテナ個数は1,131,046TEUとなり、前年同月比で2.6%減少しました。輸出は563,095TEU(前年同月比2.2%減)、輸入は567,951TEU(前年同月比3.0%減)という結果でした。このデータからは、日本の主要港湾における輸出入活動がわずかに減少している現状が浮かび上がります。

詳細をみると、東京港は前年同月比で増加し、総コンテナ個数は360,597TEUに達しました。特に輸入が197,433TEUで前年同月比5.5%増と堅調に推移しています。一方で川崎港は、全体的に前年同月比で減少しており、総コンテナ個数は7,389TEUにとどまりました。輸出は3,656TEUで前年同月比2.9%減少、輸入は3,733TEUで18.5%減少しました。この大幅な輸入減少は、川崎港の全体的なパフォーマンスに影響を与えています。

横浜港では、輸出が122,062TEUと前年同月比2.7%増加しましたが、輸入は105,144TEUで前年同月比2.1%減少しました。それでも、総コンテナ個数227,206TEUで前年同月比0.4%増加を記録しており、一定の安定性を示しています。名古屋港においては、総コンテナ個数210,948TEUで前年同月比5.7%減少しました。輸出が108,975TEUで前年同月比6.7%減少、輸入も101,973TEUで前年同月比4.6%減少という結果です。

大阪港では、輸出が79,089TEUで前年同月比3.5%増加し、輸入も93,680TEUで前年同月比1.7%増加しました。その結果、総コンテナ個数は172,769TEUとなり、前年同月比2.5%増加しています。この増加傾向は、大阪港の輸出入双方が好調であることを反映しています。一方で神戸港では、輸出が86,149TEUで前年同月比10.5%減少し、輸入は65,988TEUで前年同月比24.8%減少しました。総コンテナ個数は152,137TEUとなり、前年同月比17.3%減少しています。この大幅な減少は、特に輸入の落ち込みが大きく影響していると考えられます。

この統計は、主要6港の外国貿易貨物の動向を示しており、日本の経済活動の一端を垣間見ることができます。東京港や大阪港のように成長が見られる港もあれば、神戸港や川崎港のように縮小傾向が顕著な港もあります。このような港湾ごとの動向を把握することで、今後の輸出入戦略や港湾管理に活かすことが期待されます。また、輸出入別の動向を見ることで、国内外の需要の変化や貿易政策の影響をより詳細に分析することが可能となるでしょう。

今回のデータでは、前年同月比で全体的に減少しているものの、港湾ごとの特徴が際立っています。輸入では東京港が安定した増加を記録しており、海外からの需要が集中している可能性があります。逆に神戸港や川崎港での輸入減少は、特定の業種や地域における需要低迷を反映しているのかもしれません。輸出においても、大阪港や横浜港が好調な一方で、神戸港や名古屋港では減少が目立ちます。これらのデータを基に、各港が抱える課題を明確化し、改善策を検討する必要があります。

この統計は速報値であるため、後日「港湾統計月報」などの改訂により数値が変更される可能性があります。それでも、今回のデータは現状を把握するための有益な指標として活用できます。今後の政策や事業戦略の策定において、このような統計データが重要な役割を果たすことは間違いありません。

⇒ 詳しくは国土交通省のWEBサイトへ

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