2024年12月22日
労務・人事ニュース
乳幼児用玩具の安全基準が強化、2025年12月25日から新規制を施行
消費生活用製品安全法等の関係政令が閣議決定されました(経産省)
2024年12月10日、政府は消費者の安全確保を目的とした規制強化を進めるため、「消費生活用製品安全法等の一部を改正する法律の施行に伴う関係政令の整備に関する政令」と「消費生活用製品安全法等の一部を改正する法律の施行期日を定める政令」を閣議決定しました。これにより、特に子供を対象とした製品や、使用頻度の高いガストーチに対する新たな安全基準が設定されます。
今回の改正では、乳幼児用玩具や乳幼児用ベッドを「子供用特定製品」として指定し、技術基準に適合しない製品や適切な表示がない製品の販売を禁止する規制が導入されます。特に3歳未満の子供に向けた玩具では、誤飲による事故が多発している背景を踏まえ、国際基準に準じた厳格な規制が必要とされました。これに基づき、改正法の施行期日は2025年12月25日と設定され、規制対象製品には詳細な使用注意の表示が求められることになります。
さらに、家庭やアウトドアで使用されるガストーチに関しても、事故増加への対応として規制が強化されます。液化石油ガスを利用するガストーチは新たに「液化石油ガス器具等」および「特定液化石油ガス器具等」として指定され、技術基準に適合しない製品の販売が禁止される見通しです。特定液化石油ガス器具に該当する製品は、国に登録された検査機関による確認が必要となり、安全性の担保が徹底されます。これらの規制は2025年2月6日に施行される予定です。
消費者の安全確保は社会全体の課題であり、特に子供や日常的に使用される製品に対する規制の強化は重要な一歩といえます。このような法改正を通じて、安心して利用できる製品が市場に供給されることが期待されています。事業者にとっては、新たな基準に対応した製品開発や表示の見直しが求められることとなり、準備を進めることが重要です。
⇒ 詳しくは経済産業省のWEBサイトへ