労務・人事ニュース

井原市賃上げ促進設備導入補助金

井原市では、物価高騰による影響を受ける中小企業を支援するための補助金制度を設けています。この制度は、従業員の賃金を引き上げることを決定した企業が、労働生産性の向上に寄与する先端設備を導入する際に財政的な援助を提供します。補助金の目的は、企業の競争力を高め、経済活動を活性化させることにあります。

対象となるのは、一定の条件を満たした中小企業や個人事業主であり、事業の主たる分野が農業、林業、漁業、医療、福祉以外である必要があります。また、事業所は井原市内に1年以上存在していること、市税の滞納がないことなどが条件に挙げられています。さらに、導入する設備には最低100万円以上の投資が必要とされ、その取得価格の最大2/3、上限200万円までが補助されます。

補助金を申請するには、まず市長の認定を受けた「先端設備等導入計画」を作成し、賃上げの実施を含む一連の条件を満たす必要があります。補助金の申請は、設備導入計画の承認を受けた後に行い、申請期限は令和6年9月30日までですが、予算額に達した時点で受付は終了します。

補助金を受けた企業は、設備導入後3ヶ月以内に賃上げ状況報告と共に実績報告を提出する必要があります。また、3年間にわたり事業状況報告が求められ、状況に応じて補助金の変更や中止の手続きを行うことも可能です。これにより、企業は新たな設備投資を促進し、経営基盤の強化を図ることができます。

井原市は、中小企業が直面する経済的課題に対応し、賃上げによる従業員の生活向上と事業の持続可能な成長を目指しています。この補助金制度を通じて、企業が抱える財政的負担を軽減し、より良い労働環境の実現と地域経済の発展に貢献することが期待されています。

⇒ 詳しくは井原市のWEBサイトへ