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2024年6月21日

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介護施設のBCP義務化、研修と訓練の重要性とは

5.机上訓練(入所系)(厚労省)

この動画は、介護施設などの入所系事業所を対象に作成されたBCP(業務継続計画)を実際に役立てるための机上訓練について解説するものです。以下、動画の内容を要約しつつ、重要なポイントをまとめていきます。

まず、訓練の必要性について説明されています。令和3年度の介護報酬改定によりBCP作成が義務化され、令和7年3月までの経過措置期間が設けられています。また、BCPが策定されていない事業者には基本報酬の減額措置が取られることが決定しました。これにより、感染症や自然災害に対するBCPの作成と、定期的な研修・訓練が義務付けられています。入所系施設では年間2回以上、通所系や訪問系では年1回以上の訓練が必要です。

次に、訓練が義務化された理由について考察されています。正常性バイアスと呼ばれる人間の心理が、非常ベルが鳴っても火事は起こらないだろうと勝手に思い込む傾向があるため、実際に災害が発生した場合の対応を訓練することで、災害を正しく認識することが重要です。

訓練の重要性は、BCPが実際に役立つようにするための改善点を見つけるためにもあります。例えば、電話が使えない状況で安否確認を行う方法や、優先業務を継続するための職員数の評価など、実際の災害時に役立つようにBCPを見直す必要があります。これを実現するためには、シミュレーション訓練が有効です。

研修については、防災意識の啓発や自宅の防災対策、BCPのルールの徹底、安否確認の方法などが取り上げられます。具体的な事例や地域の災害に対する情報を紹介し、職員の防災意識を高めることが重要です。また、訓練の実施方法についても工夫が必要であり、法人全体での訓練も含めて検討することが推奨されます。

次に、BCPの訓練についての具体的な内容が説明されています。対策本部設置訓練や気場訓練、安否確認訓練、実動訓練、総合訓練など、さまざまな訓練があり、それぞれの訓練内容について詳細に解説されています。

特に気場訓練については、災害が発生してから復旧までの流れをシミュレーションする訓練であり、現実に近い環境で訓練を行うことが重要です。具体的には、会議室を対策本部に見立てて訓練を行うことや、訓練シナリオを準備して実施することが求められます。

以上のように、BCPを実際に役立てるためには、訓練が不可欠であり、職員の防災意識を高める研修や具体的なシミュレーション訓練を通じて、BCPの改善を図ることが重要です。これにより、災害時にも対応できる強固なBCPを作り上げることが期待されます。

最後に、訓練後の評価と反省会の重要性についても触れられています。訓練の実施後には、必ず評価と分析を行い、BCPの改善点を洗い出していくことが推奨されます。これにより、実際に役立つBCPを作り上げることができます。

以上が、動画の内容の要約と重要なポイントのまとめです。

⇒ 詳しくは厚生労働省のYoutubeチャンネルへ

参考:ポータブル電源Jackery(ジャクリ)
施設利用者や職員が安心できる介護施設の運営には、非常用電源による停電対策は必須です。Jackeryのポータブル電源は、大容量でありながらコンパクトで持ち運びやすく、停電が起きてもスマホ、冷蔵庫や電気毛布などの様々な電化製品に給電できるので、緊急時電源としておすすめです。ソーラー充電も対応しているので、停電が長引いても電源切れの心配がありません。

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