労務・人事ニュース

  • TOP
  • お知らせ
  • 労務・人事ニュース
  • 令和4年度における日本の廃棄物処理事業 経費増加を背景にした詳細レポート

2024年4月6日

労務・人事ニュース

令和4年度における日本の廃棄物処理事業 経費増加を背景にした詳細レポート

Sponsored by 求人ボックス

一般廃棄物の排出及び処理状況等(令和4年度)について(環境省)

環境省が公表した令和4年度のデータによると、日本全国で排出された一般廃棄物の量は、前年度と比較して減少しています。具体的には、一般廃棄物の総排出量は4,034万トンで、これは前年度の4,095万トンから1.5%の減少を示しています。この中で、家庭から出るゴミの量も2,275万トンと、前年の2,339万トンから2.7%減少しました。

一人当たりで見ると、日々のゴミ排出量は平均して880グラムで、これも前年の890グラムから少し減っています。家庭系のゴミに絞ると、一人一日あたり496グラムとなり、前年の508グラムから減少していることがわかります。

ゴミの処理方法に関しては、最終的に埋め立てられる量は337万トンで、これは前年の342万トンからやはり減少しています。一方で、ゴミを減量するための処理はほぼ変わらず、99.1%を維持しています。直接埋立てられるゴミの割合も0.9%と安定しています。

リサイクル面では、資源化されたゴミの量は791万トンと、前年度の816万トンから減少しており、リサイクル率は19.6%とわずかに低下しています。

ゴミ焼却施設の状況を見ると、施設数は1,016箇所で、前年の1,027箇所から減っています。しかし、これらの施設での処理能力は日に174,646トンと、ほぼ前年度を維持しています。余熱を利用している施設数は増加して730箇所となり、発電設備がある施設も404箇所に増えています。これにより総発電能力は2,208メガワットに達し、前年より2.8%増加しています。発電された電力量は、約262万世帯が一年間に使用する量に相当する10,331ギガワット時で、これは前年度より1.2%減少しています。

最終的なゴミの処分場所の状況を見ると、残余容量は9,666万立方メートルで、前年の9,845万立方メートルから少し減っています。これにより、残余年数は23.4年となっています。

経済面での分析を加えると、ゴミ処理にかかる経費は総額で21,519億円であり、前年の21,449億円からわずかに増加しています。この中で建設改良費は減少している一方で、処理および維持管理費は増加しています。

以上のデータは、日本全国の一般廃棄物の排出と処理の現状を示しており、ゴミの量は少しずつですが減少傾向にあることを明らかにしています。また、リサイクルやエネルギー利用の効率化に向けた取り組みが続けられていることが伺えます。

⇒ 詳しくは環境省のWEBサイトへ

パコラ通販ライフ