2024年8月7日
労務・人事ニュース
令和6年2月 全国平均給与336,584円、所定外労働時間14.6時間(事業所規模30人以上 製造業)
毎月勤労統計調査地方調査 令和6年2月分結果概要 事業所規模30人以上 製造業(厚労省)
令和6年2月の日本全国における労働状況について、特に事業所規模30人以上の製造業に焦点を当てて詳細に分析した結果が発表されました。このデータは、全国および各都道府県別に常用労働者数、総実労働時間、所定内労働時間、所定外労働時間、出勤日数、現金給与総額、きまって支給する給与、所定内給与、特別給与について詳しく報告しています。
全国平均の常用労働者数は5933.3千人であり、総実労働時間は158.3時間でした。このうち、所定内労働時間は143.7時間、所定外労働時間は14.6時間を占めており、労働者の出勤日数は平均18.7日でした。また、現金給与総額は336,584円で、きまって支給する給与は332,351円、所定内給与は299,615円、特別給与は4,233円となっています。
各都道府県別に見ると、北海道では常用労働者数が113.9千人、総実労働時間が156.4時間、所定内労働時間が143.3時間、所定外労働時間が13.1時間、出勤日数が19.5日と全国平均よりも若干高い数値を示しています。現金給与総額は257,285円、きまって支給する給与は255,152円、所定内給与は233,992円、特別給与は2,133円です。
青森県では、常用労働者数は38.7千人、総実労働時間は159.9時間であり、所定内労働時間は148.4時間、所定外労働時間は11.5時間、出勤日数は19.4日となっています。現金給与総額は240,619円、きまって支給する給与は238,988円、所定内給与は218,929円、特別給与は1,631円です。
岩手県のデータによると、常用労働者数は60.6千人、総実労働時間は159.5時間、所定内労働時間は146.7時間、所定外労働時間は12.8時間、出勤日数は19日です。現金給与総額は268,630円、きまって支給する給与は267,123円、所定内給与は239,357円、特別給与は1,507円です。
これらのデータから、全国および各都道府県における労働時間や給与に関する詳細な情報を得ることができます。全国平均と比較すると、地域ごとの労働状況には差異が見られ、それぞれの地域の特性や経済状況が反映されていることがわかります。労働時間や給与のデータは、地域ごとの労働環境や生活水準を理解するための重要な指標となります。
全国平均では、総実労働時間は158.3時間で、所定内労働時間が143.7時間、所定外労働時間が14.6時間となっており、これは労働者の多くが長時間労働に従事していることを示唆しています。これに対し、地域別に見ると、所定外労働時間や出勤日数にばらつきが見られ、地域ごとの働き方に違いがあることが伺えます。
現金給与総額に関しては、全国平均が336,584円であるのに対し、北海道や青森、岩手などの地域ではこれよりも低い水準となっています。特に青森県では240,619円と全国平均を大きく下回っており、地域経済の影響が給与水準に現れていると考えられます。また、特別給与についても地域差が見られ、全国平均が4,233円に対して青森県では1,631円、岩手県では1,507円となっています。
このようなデータは、企業や行政が地域ごとの労働環境改善に取り組む際の重要な参考資料となります。労働時間の適正化や給与水準の向上を図るためには、地域特有の問題点を把握し、効果的な対策を講じることが求められます。今後も継続的にデータを収集・分析し、労働環境の改善に努めることが重要です。
また、これらのデータは労働者自身にも役立つ情報です。自身の労働環境を見直し、適切な労働条件を求める際の基準として利用できます。特に長時間労働や低賃金の問題に直面している労働者にとって、このデータは現状を改善するための出発点となるでしょう。
総じて、令和6年2月の労働状況に関する詳細なデータは、全国および各地域の労働環境の現状を明らかにし、今後の改善に向けた貴重な資料となります。地域ごとの特徴や課題を把握し、労働環境の向上を目指すための基礎資料として、このデータを活用していくことが重要です。
⇒ 詳しくは厚生労働省のWEBサイトへ