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2024年6月7日

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令和5年、火災事故243件発生!一般取扱所が最多、重大事故は10件

「令和5年中の危険物に係る事故の概要」の公表(総務省)

令和6年5月27日、消防庁危険物保安室は、令和5年に発生した危険物に関連する事故の概要を発表しました。

昨年、全国で火災事故が243件発生しました。これは前年より17件増加しており、最も多く発生したのは一般取扱所で141件、次に製造所で50件、給油取扱所で39件でした。重大事故として分類された火災事故は10件で、そのうち7件が製造所で、2件が一般取扱所で、1件が移動タンク貯蔵所で発生しました。火災事故の主な原因としては、「操作確認不十分」が49件(20.2%)、「維持管理不十分」が38件(15.6%)となっています。

流出事故は468件発生しており、前年より53件増加しました。流出事故の発生場所としては、一般取扱所で最も多く106件、次いで屋外タンク貯蔵所で103件、製造所で73件となっています。重大事故に分類された流出事故は12件で、屋外タンク貯蔵所で4件、移動タンク貯蔵所で3件、一般取扱所で3件、給油取扱所で1件、地下タンク貯蔵所で1件発生しました。流出事故の主な原因としては、「腐食疲労等劣化」が168件(35.9%)、「操作確認不十分」が66件(14.1%)でした。

火災事故と流出事故の被害状況については、火災事故による死者は1人、負傷者は30人、損害額は約78億4056万円に上り、流出事故による負傷者は11人、損害額は約8億8589万円となっています。

昨年、無許可施設や危険物運搬中などの危険物施設以外での事故は19件発生しており、内訳は火災事故が5件、流出事故が14件でした。

この報告に基づき、消防庁は危険物取扱施設に対して安全管理の徹底を呼びかけるとともに、今後も引き続き危険物施設に対する監視と指導を強化する方針とのことです。

⇒ 詳しくは総務省のWEBサイトへ