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2024年8月4日

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令和5年、男性81.09年・女性87.14年の平均寿命

令和5年簡易生命表の概況(厚労省)

令和5年の簡易生命表によると、日本における男性の平均寿命は81.09年、女性の平均寿命は87.14年と報告されています。これは前年と比較して男性は0.04年、女性は0.05年上昇しています。また、平均寿命の男女差は6.05年で、前年より0.01年広がりました。主な年齢ごとの平均余命も男女ともにすべての年齢層で前年を上回っています。

死亡原因別の平均寿命への寄与年数を分析すると、悪性新生物(腫瘍)や新型コロナウイルス感染症(COVID-19)などが平均寿命を延ばす方向に影響していることが分かりました。一方、老衰などの影響で平均寿命が短くなる傾向も見られました。具体的には、悪性新生物が男性と女性ともに0.06年の寿命延長に寄与しており、新型コロナウイルス感染症もそれぞれ0.06年と0.04年の延長に寄与しています。

年齢別に見ると、例えば0歳の平均余命は男性が81.09年、女性が87.14年で、5歳になるとそれぞれ76.30年と82.35年となります。さらに10歳では男性が71.33年、女性が77.37年、20歳では男性が61.45年、女性が67.48年と、年齢が進むにつれて平均余命が減少していく様子が見て取れます。この傾向は男女共通であり、年齢が上がるほど残りの平均余命は短くなります。

令和5年の平均寿命の上昇には、医療技術の進歩や健康意識の向上が寄与していると考えられます。また、新型コロナウイルス感染症の影響が寿命延長に寄与している点も興味深い結果です。これは、おそらく感染症対策や医療提供体制の強化が功を奏した結果と見られます。一方で、老衰や不慮の事故による影響で平均寿命が短縮する要因も存在し、これらのリスクを如何に低減するかが今後の課題と言えるでしょう。

このように、令和5年の平均寿命は前年に比べてわずかに上昇し、男女ともにすべての年齢層で平均余命が改善されました。これは、日本の公衆衛生や医療環境の向上を示す良い指標と言えるでしょう。しかし、老衰や不慮の事故といった寿命を短縮させる要因への対策も引き続き重要です。

令和5年、65歳まで生存する日本男性の割合89.5%

令和5年の簡易生命表に基づくと、男女それぞれ10万人の出生に対して65歳まで生存する男性は89,524人、女性は94,371人であることがわかります。これは65歳まで生存する割合が男性で89.5%、女性で94.4%に相当します。また、75歳まで生存する割合は男性が75.3%、女性が87.9%、さらに90歳まで生存する割合は男性が26.0%、女性が50.1%となっています​。

生命表上で、出生者のうちちょうど半数が生存すると期待される年数を「寿命中位数」と呼びます。令和5年における寿命中位数は、男性で83.99年、女性で90.02年です。これは男性の寿命中位数が平均寿命よりも2.90年長く、女性の寿命中位数が平均寿命よりも2.88年長いことを示しています​。

年次推移を見てみると、昭和22年における男性の寿命中位数は59.28年、女性は64.45年であったのに対し、令和5年にはそれぞれ83.99年と90.02年まで伸びています。この間、平均寿命も大きく伸びており、昭和22年には男性50.06年、女性53.96年だったものが、令和5年にはそれぞれ81.09年と87.14年となっています。これらのデータは、医療技術の進歩や生活環境の改善が平均寿命と寿命中位数の延長に寄与していることを示しています​。

このように、日本の平均寿命と寿命中位数は年々改善を見せており、特に女性の寿命中位数が90歳を超えている点は注目に値します。長寿社会の実現に向けて、さらに医療と福祉の充実が求められます。

日本の平均寿命、男性81.09年・女性87.14年で世界トップクラス

令和5年の日本の平均寿命は、男性が81.09年、女性が87.14年と報告されています。これを他国と比較すると、日本は依然として世界トップクラスの長寿国であることが確認できます。特に、女性の平均寿命は世界で最も高い部類に入ります。

アフリカ地域の主要国では、アルジェリアの男性平均寿命が77.2年、女性が78.6年と比較的高いですが、コンゴ民主共和国では男性56.5年、女性59.7年と大きく下回ります。エジプトでは、男性が68.8年、女性が73.8年となっています。南アフリカでは男性60.0年、女性65.6年と、同じく日本に比べてかなり低い数字です。

北アメリカ地域では、カナダの男性平均寿命は79.28年、女性は83.84年です。アメリカ合衆国は男性74.8年、女性80.2年と、日本よりも短命です。南アメリカでは、アルゼンチンが男性74.90年、女性81.44年と報告されており、ブラジルでは男性71.96年、女性78.95年となっています。

アジア地域に目を向けると、中国の男性平均寿命は75.37年、女性は80.88年です。韓国は男性79.9年、女性85.6年と、日本に近い数字を示しています。インドでは男性68.6年、女性71.4年と低く、インドネシアも男性70.17年、女性74.18年と同様に低いです。

ヨーロッパ地域では、フランスの男性平均寿命が80.03年、女性が85.75年であり、ドイツは男性78.33年、女性83.18年です。イタリアでは男性81.09年、女性85.23年と報告されています。イギリスは男性78.57年、女性82.57年と、日本に比べてやや短いですが、依然として高い平均寿命を保っています。

オセアニア地域では、オーストラリアの男性平均寿命は81.22年、女性は85.26年です。ニュージーランドは男性80.25年、女性83.73年と、高水準の長寿国です。

これらの国際比較から、日本の平均寿命が非常に高い水準であることが再確認できます。特に女性の平均寿命が際立って高い点が特徴的です。これは、医療技術の進歩や公衆衛生の向上、健康意識の高さなどが要因として挙げられます。

令和5年、日本の男性の主要死因は悪性新生物が最多

令和5年の平均寿命に関するデータから、日本の死亡原因について詳細な分析が行われました。このデータに基づくと、令和5年の主要死因別の死亡確率は以下の通りです。男性では悪性新生物(腫瘍)が最も高く、次いで心疾患(高血圧性を除く)、老衰、脳血管疾患、肺炎の順になっています。女性では老衰が最も高く、次いで悪性新生物(腫瘍)、心疾患、脳血管疾患、肺炎の順です。65歳では男女ともに悪性新生物(腫瘍)の死亡確率が低くなり、老衰の死亡確率が高くなります。75歳及び90歳ではこの傾向がさらに顕著になります。また、心疾患、脳血管疾患及び肺炎の死亡確率はほぼ同程度となっています​。

前年と比較すると、悪性新生物(腫瘍)、心疾患及び脳血管疾患の死亡確率は、0歳、65歳、75歳及び90歳のすべての年齢で男女ともに低下している一方、老衰の死亡確率は男女ともにすべての年齢で上昇しています。「悪性新生物(腫瘍)、心疾患及び脳血管疾患」の死亡確率は、男女ともに0歳、65歳、75歳及び90歳のすべての年齢で5割を下回っており、前年と比較するとすべての年齢で男女ともに低下しています​。

特定の死因を除去した場合の平均余命の延びを分析すると、0歳では男女ともに悪性新生物(腫瘍)が最も大きく、次いで男性は心疾患、脳血管疾患の順に、女性は心疾患、老衰の順となります。90歳においては男女ともに老衰が最も大きく、次いで心疾患、悪性新生物(腫瘍)の順です。前年と比較すると、悪性新生物(腫瘍)、心疾患及び脳血管疾患の除去による平均余命の延びはすべての年齢で男女ともに短くなっていますが、肺炎及び老衰については延びが長くなっています​。

具体的に、0歳では悪性新生物(腫瘍)、心疾患及び脳血管疾患を除去した場合、男性は6.06年、女性は4.96年の平均余命が延びます。65歳では男性4.93年、女性3.93年、75歳では男性3.67年、女性3.15年、90歳では男性1.47年、女性1.51年の延びが見られます​。

⇒ 詳しくは厚生労働省のWEBサイトへ

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