2024年6月2日
労務・人事ニュース
令和5年度大学生就職率98.1%達成、理系は98.8%、文系は97.9%で過去最高に
令和5年度大学等卒業者の就職状況調査(4月1日現在)(文科省)
文部科学省と厚生労働省は、令和6年3月に卒業予定の大学生の就職状況を共同で調査し、令和6年4月1日現在のデータをまとめました。その結果、大学生の就職率は過去最高の98.1%となり、前年同期から0.8ポイント上昇しました。
この結果は、文部科学省と厚生労働省が連携し、大学の就職相談員と新卒応援ハローワークの就職支援ナビゲーターが新卒者の就職支援に取り組んだ成果です。今後も文部科学省は他の関係府省と協力し、新卒者の雇用促進に努めていきます。
調査は、国立大学21校、公立大学3校、私立大学38校、短期大学20校、高等専門学校10校、専修学校20校の計112校を対象に行いました。調査対象者数は6,250人で、大学、短期大学、高等専門学校の5,690人と、専修学校の560人を含みます。短期大学は女子学生のみ、高等専門学校は男子学生のみを対象にしました。調査方法は、各大学等が抽出した対象学生に対し、電話や面接で就職希望の有無や就職状況を調査する形で実施しました。
大学の就職率は98.1%で、調査開始以来最高値を記録しました。国公立大学では98.5%、私立大学では97.9%となり、いずれも前年同期比で上昇しました。短期大学の就職率は97.4%で、前年同期比で0.7ポイント低下しましたが、それでも高い水準を維持しています。
また、高等専門学校の就職率は100%、専修学校の就職率は97.5%と、いずれも前年同期比で上昇し、過去最高を更新しました。全体として、大学、短期大学、高等専門学校を合わせた就職率は98.1%で、前年同期から0.6ポイント上昇し、調査開始以降2番目に高い水準を記録しました。専修学校を含めた全体の就職率は98.0%でした。
男女別の就職状況では、男子大学生の就職率が97.9%で前年同期比0.6ポイント上昇し、女子大学生は98.3%で前年同期比1.0ポイント上昇しました。国公立大学では男子が97.6%、女子が99.5%で、私立大学では男子が97.9%、女子が97.9%と、いずれも高い水準を示しています。
文系・理系別の就職状況では、文系の就職率が97.9%で前年同期比0.8ポイント上昇し、理系は98.8%で同0.7ポイント上昇し、いずれも調査開始以来最高水準を記録しました。
地域別の就職状況では、中国・四国地区の就職率が最も高く、99.6%で前年同期比1.0ポイント上昇し、調査開始以降最高を更新しました。この調査結果は、大学生の就職活動が順調に進んでいることを示しており、引き続き文部科学省と厚生労働省は新卒者の支援に力を入れていくとのこと。
⇒ 詳しくは文部科学省のWEBサイトへ