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2024年7月11日

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令和5年度奈良県のハローワークによる障害者就職件数1,195件、過去最高を記録

令和5年度 ハローワークでの障害者の職業紹介状況について(奈良労働局)

令和6年6月28日、奈良労働局は令和5年度の障害者の職業紹介状況を発表しました。奈良県内のハローワークを通じた令和5年度の障害者の就職件数は1,195件で、前年度比4.1%増となり、過去最高値を更新しました。就職率は41.4%で、前年度比1.8ポイント減少しています。

令和5年度の障害者の新規求職申込件数は2,887件で、対前年度比8.7%の増加となりました。「知的障害者」と「精神障害者」、「その他の障害者」で増加し、「身体障害者」では減少しました。産業別の就職件数では、「医療、福祉」が608件と最多で、「製造業」が143件、「サービス業」が94件と続いています。企業規模別では、「49人以下」が517件、「300人以上」が293件、「100人~299人」が276件でした。

具体的な障害種別のデータを見ると、身体障害者の新規求職申込件数は720件で前年度比2.4%減少し、就職件数は238件で前年度比13.5%減少しました。知的障害者の新規求職申込件数は430件で前年度比14.7%増加し、就職件数は216件で前年度比2.3%減少しました。精神障害者の新規求職申込件数は1,503件で前年度比13.8%増加し、就職件数は669件で前年度比16.1%増加しました。その他の障害者の新規求職申込件数は234件で前年度比5.9%増加し、就職件数は72件で前年度比5.3%減少しました。

奈良労働局の発表によると、令和5年度の障害者職業紹介状況の詳細は以下の通りです。新規求職申込件数は、身体障害者が720件、知的障害者が430件、精神障害者が1,503件、その他の障害者が234件となっています。就職件数は、身体障害者が238件、知的障害者が216件、精神障害者が669件、その他の障害者が72件です。これにより、就職率は身体障害者が33.1%、知的障害者が50.2%、精神障害者が44.5%、その他の障害者が30.8%となっています。

また、有効求職者数は、身体障害者が881件、知的障害者が384件、精神障害者が1,554件、その他の障害者が221件となっています。これらの数値は各年度の3月31日時点でのものであり、前年比は増減率で示されています。

これらの結果から、奈良県内のハローワークは引き続き障害者の就職支援を強化していく方針です。特に精神障害者の就職件数が大幅に増加している点が注目されます。医療や福祉、製造業、サービス業といった分野での就職が多く見られ、企業規模別では小規模企業から大企業まで幅広く障害者の雇用が進んでいることがわかります。

今後も障害者の就職支援を継続し、より多くの障害者が安定した職に就くことができるよう取り組んでいく予定です。奈良労働局は、障害者が自立した生活を送るための支援体制の充実を目指し、ハローワークを通じた多様な支援を提供しています。特に、就職率の向上と就職後の定着支援に力を入れており、今後も障害者雇用の促進に努めていくとしています。

今回の発表は、障害者の雇用促進に関する取り組みの一環であり、奈良労働局は引き続き障害者雇用の現状を定期的に報告していく予定です。企業や関係機関と連携し、障害者が働きやすい環境を整備することが重要です。これにより、障害者の就職機会を増やし、社会全体の包摂的な成長に寄与することが期待されます。

障害者の職業紹介状況の詳細なデータは、奈良労働局の公式ウェブサイトで公開されています。障害者雇用に関心のある企業や関係者は、これらの情報を参考に、今後の雇用計画や支援活動に役立ててください。

奈良労働局は、障害者雇用のさらなる促進を目指し、引き続き各種支援策を講じていく予定です。障害者が社会の一員として活躍できる環境づくりを進めることで、地域社会の活性化と持続可能な発展に貢献していくことを目指しています。

⇒ 詳しくは奈良労働局のWEBサイトへ

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