2024年8月7日
労務・人事ニュース
令和5年産米の契約・販売状況が明らかに、全国の集荷数量256.6万トンで前年同月比14.1万トン減少
令和5年産米の契約・販売状況、民間在庫の推移及び米穀販売事業者における販売数量・販売価格の動向について(令和6年6月末現在)(農水省)
令和6年7月30日、農林水産省は令和5年産米の契約・販売状況、民間在庫の推移及び米穀販売事業者における販売数量・販売価格の動向について発表しました。今回の発表は、令和6年6月末時点のデータを基に取りまとめられたものであり、全国の米の出荷業者や販売業者から報告された内容に基づいています。
平成30年に米政策が見直されて以来、農業生産者や集荷業者が主体的に経営判断や販売戦略を立てることが奨励されています。この一環として、米の需給や価格情報、販売進捗、在庫情報などがより細かく提供されるようになりました。今回の報告もその取り組みの一環です。
まず、令和6年6月末現在の出荷業者による全国の集荷数量は256.6万トンで、前年同月比で14.1万トン減少しました。一方、契約数量は249.4万トンで、前年同月比で9.3万トン減少しています。販売数量については187.0万トンで、前年同月比で12.4万トン増加しました。
次に、民間在庫の推移について見てみると、令和6年6月末時点での全国の民間在庫は115万トンとなっており、前年同月比で38万トン減少しました。この数字は、出荷・販売段階の在庫を合計したものです。
最後に、米穀販売事業者における販売数量・販売価格の動向についてです。販売数量の動向を指数化した結果、全体の販売数量は前年同月比で106.8%となりました。内訳としては、小売事業者向けの販売数量が114.1%、中食・外食事業者向けの販売数量が97.5%でした。販売価格についても同様に指数化されており、小売事業者向けの販売価格は前年同月比で116.1%、中食・外食事業者向けの販売価格は113.0%となっています。
これらのデータは、全国の出荷業者や米穀販売事業者から報告された情報を基にしています。産地や銘柄ごとの詳細な契約・販売状況、民間在庫の推移、販売数量・販売価格の動向については、農林水産省が提供する添付資料を参照することができます。また、今回の報告は速報値であるため、後日修正される場合があります。
農林水産省は今後も、米の需給・価格動向の情報提供を通じて、生産者や販売業者の経営判断を支援していく方針です。これにより、需要に応じた米生産がさらに促進され、安定した米市場の形成が期待されています。
⇒ 詳しくは農林水産省のWEBサイトへ