2024年9月29日
労務・人事ニュース
令和5年産米の相対取引価格、8月は平均16,133円/玄米60kgに
令和5年産米の相対取引価格・数量について(令和6年8月)(農水省)
農林水産省は令和6年8月における令和5年産米の相対取引価格と数量を取りまとめ、公表しました。この報告は、平成30年産以降の米政策の見直しに基づき、需要に応じた米の生産を促進するための環境整備の一環として実施されています。この見直しでは、米の生産者や集荷業者が主体的な経営判断を行い、販売戦略を立てやすくすることが目的とされています。
令和6年8月の相対取引における全銘柄の平均価格は、玄米60kgあたり16,133円となり、取引された数量は全銘柄で3.2万トンに達しました。これらの価格と数量のデータは、各産地や品種ごとの情報を集計した結果であり、米の取引に関与する業者から報告された内容に基づいています。個別の産地や品種別の価格および数量については、農林水産省が提供する添付資料に詳細が記載されています。
特に注意が必要なのは、令和5年産の米においては、1等米の比率が例年に比べて低いことです。このため、相対取引数量が前年比と比較される際には、この点が考慮されるべきであるとされています。また、相対取引契約の価格には運賃や包装代、消費税が含まれており、価格はこれらの要素を加えた加重平均で算出されています。数量も同様に、契約された数量の合計を基に報告されています。
さらに、この報告には調査対象業者や取りまとめの方法についての詳細も含まれており、これらの情報は添付資料の脚注に記載されています。業者や関連団体がこのデータを参考にすることで、今後の米の需給や価格動向に対する理解が深まると期待されます。
このようなデータの提供は、米の需給バランスを把握し、適切な販売計画を立てるために重要です。農業従事者や関連業者にとって、需要に応じた供給を実現するための指針となるとともに、米市場の安定に貢献しています。
農林水産省は、今後も引き続き米の相対取引に関するデータを収集し、公表していく方針です。米市場の透明性を高めるための取り組みが進められており、関係者はこれらの情報を活用して、適切な経営戦略を立てることが求められます。
⇒ 詳しくは農林水産省のWEBサイトへ