2025年2月26日
労務・人事ニュース
令和6でん粉年度の需給見通し発表、総需要量は2,420千トンに拡大
令和6でん粉年度の「でん粉の需給見通し」について(農水省)
農林水産省は、令和6でん粉年度におけるでん粉の需給見通しを公表した。この見通しは、「砂糖及びでん粉の価格調整に関する法律」に基づき、年2回作成されており、適切な価格調整を目的としている。今回の発表では、国内の需要量や供給量の見込みが示され、関係者が今後の市場動向を把握するための指標となる。
令和6でん粉年度の総需要量は2,420千トンと予測され、前年に比べて1.4%(33千トン)の増加が見込まれている。用途別では、糖化製品の需要量が1,666千トン(+1.3%)、化工でん粉が237千トン(+0.9%)、その他の用途(製紙用、ビール用、片栗粉用など)が517千トン(+1.8%)となる見通しだ。
この需要量の見通しを期間別に見ると、令和6年10月から令和7年3月までの半年間で糖化製品775千トン、化工でん粉114千トン、その他257千トンが消費されると予測されている。令和7年4月から9月にかけては、それぞれ891千トン、123千トン、259千トンの消費が見込まれている。
一方で、供給量の見通しについても詳細が発表された。国内産いもでん粉の生産量は167千トンが見込まれ、コーンスターチの供給量は2,088千トン(前期986千トン、後期1,101千トン)となる。また、輸入でん粉のうち糖化製品や化工でん粉用としては142千トン(前期69千トン、後期74千トン)、その他用途向けは13千トン(前期5千トン、後期7千トン)とされている。さらに、小麦でん粉は年間14千トン(各期7千トン)と見込まれている。
このように、令和6でん粉年度の需給バランスは、全体的に前年よりもやや増加傾向にあることが分かる。特に糖化製品向けの需要が堅調に推移する見込みであり、それに伴いコーンスターチの供給量も確保される。関係事業者にとっては、今後の市場動向を注視しながら、適切な生産・供給計画を立てることが求められる。
でん粉の需給動向について詳しく知りたい場合は、農林水産省のウェブサイトで最新情報を確認することができる。今回の見通しをもとに、各業界関係者が今後の対応策を検討することが期待される。
⇒ 詳しくは農林水産省のWEBサイトへ