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2024年9月20日

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令和6年、日本の3つの歴史的かんがい施設が世界遺産に登録!農業発展に貢献した南原穴堰、龍ケ池揚水機場、西光寺野疏水路の詳細発表

令和6年度世界かんがい施設遺産の登録について(農水省)

令和6年9月3日、農林水産省は、日本国内の3つのかんがい施設が「世界かんがい施設遺産」に新たに登録されたことを発表しました。この発表は、同日オーストラリアのシドニーで開催された第75回国際執行理事会において、国際かんがい排水委員会(ICID)によって行われました。ICIDは、かんがいと排水に関する国際的な専門機関であり、世界中の歴史的かつ技術的に重要なかんがい施設を毎年認定しています。

令和6年5月、ICID日本国内委員会は、日本の3つの施設を世界かんがい施設遺産の候補として申請しました。その後、ICID本部に設置された審査委員会において、これらの施設についての厳格な審査が行われました。そして、9月3日に開催された国際執行理事会で、これらの施設が正式に世界かんがい施設遺産として登録されることが決定されました。

まず、宮城県大崎市に所在する南原穴堰がその一つです。この施設は長年にわたり地域の農業において重要な役割を果たしてきました。南原穴堰は、かつて地域の農民たちが生活や農業に欠かせない水を確保するために築いたものであり、その歴史的価値が高く評価されました。

次に、滋賀県犬上郡豊郷町に位置する龍ケ池揚水機場が挙げられます。この施設は湖沼からの水を地域の農地に供給するために利用されてきました。龍ケ池揚水機場の運用により、安定した農業用水の供給が可能となり、地域の農業発展に大きく貢献してきました。

最後に、兵庫県姫路市など広範囲にわたる西光寺野疏水路も登録されました。この疏水路は、農業用水を効率的に分配するために整備されたものであり、地域の農業生産を支えてきた重要な施設です。西光寺野疏水路は、その長い歴史とともに、今もなお地域にとって欠かせないインフラとして機能している点が評価されました。

これらの3つの施設が世界かんがい施設遺産に登録されたことは、日本のかんがい技術とその歴史的な価値が国際的に認められた証となります。これを機に、これらの貴重な遺産を後世に引き継ぐための保存活動がさらに進展することが期待されています。また、この発表に関する詳細な情報は、農林水産省の公式ウェブサイトで公開されており、登録された施設の位置図やICIDに関する説明資料も閲覧可能です。これらの資料は、かんがい施設の歴史や技術に関心のある方々にとって非常に参考となるでしょう。

⇒ 詳しくは農林水産省のWEBサイトへ

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