2024年6月28日
労務・人事ニュース
令和6年の労働災害、休業4日以上の死傷者数は42,703人、前年同期比で502人増加し1.2%の増加
令和6年における労働災害発生状況について(6月速報値)(厚労省)
令和6年6月18日、安全課から令和6年における労働災害発生状況の速報値が発表されました。今年の労働災害による死亡者数は234人で、前年同期比で10人減少し、4.1%の減少となりました。
業種別の発生状況を見てみると、製造業では45人が死亡し、前年同期比で6人減少し11.8%の減少となりました。一方、建設業では79人が死亡し、前年同期比で8人増加し11.3%の増加となっています。林業では11人が死亡し、前年同期比で1人減少し8.3%の減少、陸上貨物運送事業では36人が死亡し、前年同期比で1人減少し2.7%の減少となっています。第三次産業では51人が死亡し、前年同期比で6人減少し10.5%の減少となりました。
事故の型別発生状況では、墜落・転落による死亡者が72人で前年同期比12人増加し20.0%の増加、はさまれ・巻き込まれによる死亡者は47人で前年同期比7人減少し13.0%の減少、交通事故(道路)による死亡者は31人で前年同期比17人減少し35.4%の減少となっています。その他、「激突され」、「崩壊・倒壊」、「飛来・落下」の事故も報告されています。
休業4日以上の死傷者数は42,703人で、前年同期比502人増加し1.2%の増加となりました。業種別では、製造業で8,738人(前年同期比120人減少、1.4%減少)、建設業で4,459人(前年同期比84人減少、1.8%減少)、陸上貨物運送事業で5,463人(前年同期比68人増加、1.3%増加)、第三次産業で21,429人(前年同期比587人増加、2.8%増加)となっています。
事故の型別では、転倒による死傷者が12,374人で前年同期比119人増加し1.0%の増加、墜落・転落による死傷者が6,753人で前年同期比137人増加し2.1%の増加、動作の反動・無理な動作による死傷者が6,179人で前年同期比84人増加し1.4%の増加となっています。その他、「はさまれ・巻き込まれ」、「切れ・こすれ」、「交通事故(道路)」による死傷者も報告されています。
今回の発表は令和6年1月1日から令和6年5月31日までに発生した労働災害について、令和6年6月7日までに報告があったものを集計したものであり、新型コロナウイルス感染症のり患による労働災害は除かれています。
⇒ 詳しくは厚生労働省のWEBサイトへ