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2024年10月4日

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令和6年度のバター及び脱脂粉乳輸入枠、需給バランスを考慮し従来枠を据え置き決定

令和6年度のバター及び脱脂粉乳の輸入枠数量の検証について(農水省)

農林水産省は、令和6年度におけるバターおよび脱脂粉乳の輸入枠数量について、従来の判断を維持することを発表しました。今年6月に示された輸入枠に変更はなく、国内需給の状況を踏まえた対応が続けられます。

まず、バターや脱脂粉乳などの輸入は、独立行政法人農畜産業振興機構を通じて国家貿易として管理されており、国内の供給に過剰な影響を与えないよう、毎年1月に翌年度の輸入枠数量が設定されます。その後、需給状況を確認し、毎年5月と9月に必要に応じて輸入枠の見直しが行われますが、今回の9月時点での検証においては、現時点で変更はないとされています。

直近の需給状況について見ると、脱脂粉乳の需要は低迷が続いている一方、バターの需要は業務用を中心に安定しており、特に12月に需要が高まる最需要期に向けての供給も順調に進んでいるとのことです。6月にはバターの輸入枠が拡大されたこともあり、乳業や卸売業者からは、年末の供給量が確保できるとの安心感が広がっています。

しかしながら、今年の前半、特に6月と7月における生乳生産が伸び悩んだ影響もあり、業界内では今後の生乳生産量の減少が懸念されています。特に令和7年度にかけての生産減少の可能性を見据え、バターの在庫を通常以上に確保する動きが見られ、結果としてバターの出回り量が増加する一方、今年度末にはバターの在庫量が前年度末を下回る見通しが立っています。このため、今後の生乳の需給動向に対しては引き続き注視が必要とされています。

輸入枠数量の検証に関しては、12月の最需要期までの供給に大きな問題は生じていないとされており、供給過剰や不足のリスクは低いと見られています。したがって、令和6年度の輸入枠数量は、6月に決定された「生乳換算で18.7万トン」の枠とその品目別内訳を維持することになりました。

なお、バターについては毎月、脱脂粉乳については需給状況に応じて輸入入札が行われます。輸入枠数量に基づき、独立行政法人農畜産業振興機構がこれを調整し、適切に市場に供給していく体制です。今後も、生乳生産やバターの需給バランスに変動があれば、必要に応じて輸入枠や供給計画の見直しが行われる可能性があります。

今回の発表内容は、6月26日に農林水産省が発表した令和6年度のバターおよび脱脂粉乳の輸入枠数量に関する情報を踏まえたものであり、詳細は同省の公式プレスリリースにて確認することができます。

⇒ 詳しくは農林水産省のWEBサイトへ

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