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2024年5月10日

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令和6年度の食品安全サーベイランス 有害化学物質と微生物の調査計画

「令和6年度食品の安全性に関する有害化学物質及び有害微生物のサーベイランス・モニタリング年次計画」を策定(農水省)

農林水産省は、国民の食の安全を守るために、食品や飼料に含まれる様々な有害物質の実態を把握するための調査を実施しています。この調査は、食品の安全性を高め、公衆の健康を保護する重要な措置です。令和6年度における具体的な計画として、「令和6年度食品の安全性に関する有害化学物質及び有害微生物のサーベイランス・モニタリング年次計画」が策定されました。

農林水産省は、食品の安全性確保を目的としたリスク管理のために、有害化学物質と有害微生物に焦点を当てた広範な調査を行います。これには、小麦や大麦に含まれるデオキシニバレノールなどのかび毒、玄米や葉菜類に見られるタリウム、農畜水産物に含まれるPFAS、そして加工食品に含まれるフラン化合物などが対象です。また、家畜や二枚貝を通じて、腸管出血性大腸菌やカンピロバクター属菌、ノロウイルスなどの有害微生物の調査も行われます。

年次計画に基づいて、調査は様々な分析機関や独立行政法人農林水産消費安全技術センターと協力して進められ、得られたデータは食品の安全性向上のための政策決定に活用されます。これにより、リスク管理のための適切な措置が講じられ、その効果の検証や必要に応じた政策の見直しが行われます。

さらに、農林水産省は、食品の安全性に関するリスク管理の標準手順書を基に、国際的な枠組みに則ったリスク管理を進めています。これには、危険因子と食品群の組み合わせを明示した中期計画も含まれており、今後5年間のサーベイランス・モニタリングの指針となります。

具体的な調査結果は、ガイドラインに基づき公表され、食品の安全性を高めるための具体的な措置や政策の必要性を検討する基礎資料として提供されます。これにより、消費者、生産者、食品事業者、および政策立案者が有害物質の実態を正確に理解し、適切な対策を講じることが可能となります。

調査は、都道府県や事業者の協力を得て実施されることが多く、調査分析のためには一般競争入札を通じて委託先が選ばれます。農林水産省は、このような協力体制を通じて、国民の食の安全を確保するための努力を継続しています。

この年次計画の詳細については、農林水産省のウェブサイトに掲載されている資料を参照してください。これにより、食品の安全に関心を持つすべての関係者が、具体的な調査内容や計画の進行状況を把握することができます。

⇒ 詳しくは農林水産省のWEBサイトへ