2024年8月18日
労務・人事ニュース
令和6年度健康増進普及月間がスタート、全国で生活習慣病予防を推進
令和6年度健康増進普及月間について(厚労省)
令和6年度の健康増進普及月間が、9月1日から30日までの1ヶ月間にわたり実施されます。この取り組みは、国民一人ひとりが生活習慣病の特性や運動、食事、禁煙など、個々の生活習慣の改善の重要性を理解し、健康づくりを実践することを目的としています。
近年、国民の平均寿命が大きく延び、健康水準も向上していますが、高齢化や社会環境の急激な変化に伴い、糖尿病やがん、心臓病、脳卒中といった生活習慣病が増加していることが問題となっています。これらの課題に対処するためには、単に病気の早期発見や治療だけでなく、生活習慣の改善による「一次予防」に重点を置くことが不可欠です。健康寿命、つまり日常生活に制限がない期間を延ばすことが、これからの社会にとって重要なテーマとなっています。
また、生活習慣病は日常の生活習慣と密接に関連しており、健康的な生活を送るためには、運動習慣の定着や食生活の改善が欠かせません。こうした背景から、令和6年度の健康増進普及月間では、全国でさまざまな啓発活動が行われます。この活動は、食生活改善普及運動と連携し、幅広い参加を促すものとなっています。
この月間の実施は厚生労働省が主体となり、各都道府県、特別区、市町村、および関連団体と協力して進められます。具体的な活動としては、テレビやラジオ、新聞などのメディアを通じた広報活動、ポスターやリーフレットの配布、健康増進に関する講演会やシンポジウムの開催、ウォーキングイベントなどが予定されています。また、住民によるボランティアグループを通じた情報提供や、健康相談、食生活相談、栄養指導などの場も設けられる予定です。
さらに、この月間の活動を通じて、メタボリックシンドロームの認知度向上や「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」などのガイドラインを活用した啓発活動が推進されます。スマート・ライフ・プロジェクトとも連携し、国民の健康意識の向上を目指します。
この健康増進普及月間は、全国のさまざまな団体が協力して進めるものであり、各地域や職場の実情に合わせた創意工夫が求められます。健康づくりに関心のある方々は、この機会を活かして、積極的に参加してみてはいかがでしょうか。
⇒ 詳しくは厚生労働省のWEBサイトへ