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2024年9月28日

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令和6年度砂糖価格調整基準が153,200円に維持、異性化糖は202,597円へ引き上げ

令和6砂糖年度・令和6でん粉年度における価格調整制度の各種指標の決定について(農水省)

令和6年度の砂糖およびでん粉に関する価格調整制度に基づき、各種指標が決定されました。これは、国内の生産者と製造業者を保護するため、国際的な生産条件の違いによる不利を補うための制度です。この制度では、輸入品から徴収した調整金を主な財源とし、国産品の生産コストと販売価格の差額を補填する形で交付金が支払われます。

砂糖年度とでん粉年度は、それぞれ10月1日から翌年の9月30日までを指します。今回発表された令和6年度の指標には、砂糖、異性化糖、加糖調製品糖、でん粉が含まれ、それぞれの基準価格や調整率、交付金の単価が示されています。

まず、砂糖に関する指標では、砂糖調整基準価格が153,200円で、これは令和5年度と同じ水準です。一方で、指定糖調整率は39.32%と前年度より上昇しており、これにより輸入者から徴収される調整金が増加する見込みです。さらに、砂糖に関連する2次調整金も25,613円と前年度と同様の水準が維持されました。

国内産糖に対する交付金については、てん菜を原料とする砂糖の単価が12,689円と前年度より減少しました。また、さとうきびを原料とする砂糖の交付金は、地域ごとに異なる単価が設定されています。たとえば、鹿児島県の種子島では36,051円、奄美大島では68,463円と、それぞれ減少しています。沖縄県では、沖縄本島外で生産されるものに関しても交付金が減少傾向にあり、地域ごとの状況を反映した変動が見られます。

次に、異性化糖に関する指標では、調整基準価格が202,597円に引き上げられ、前年度比で増加しました。また、異性化糖調整率も19.65%と上昇しており、これに伴い調整金の負担が増加します。さらに、2次調整金も14,645円と、前年度から微増しています。

加糖調製品糖に関しても、調整基準価格がわずかに上昇し、289,000円となりました。また、調整率も32.90%と前年度から上がっています。これにより、輸入加糖製品糖の輸入者から徴収される調整金が増えることが予想されます。

最後に、でん粉についてですが、でん粉調整基準価格は182,240円となり、前年度より増加しました。また、指定でん粉等調整率は4.550%と前年度からやや減少しており、これは輸入でん粉等の輸入者が負担する調整金に影響を与える指標です。国内産いもでん粉に対する交付金も設定されており、ばれいしょを原料とするでん粉では19,565円、かんしょを原料とするでん粉では大幅に増加し、59,516円となっています。

これらの指標は、国内の砂糖やでん粉の生産を支える重要な要素であり、農林水産省は今後も生産者や製造業者の経済的負担を軽減するために制度を運営していく方針です。この価格調整制度を通じて、国内の砂糖およびでん粉の安定供給が期待されています。

⇒ 詳しくは農林水産省のWEBサイトへ

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